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落ちから始まる恋物語-The falling love-  作者: 赤坂皐月
内定
19/31

001

僕に奇跡が起きた。

いや、普通の人からするとごく普通のことかもしれない。

だが、僕にとっては奇跡なんだ。


「大和くんおはよう……朝からニヤニヤしてるけど何かあったの」


大学のキャンパスに向かう道で出会ったのは、鵜川だった。

そんなに感情が顔に出てしまっていたのか。


「あぁ、鵜川か。いや実はな……」


僕は妙な間を空ける。

感情が高ぶって、テンションが上がっているとはいえ、なんて間抜けな姿だ。

だけど間抜けでも今はいい。僕は間違いなく掴み取ったから。


「内定取ったんだ!この僕が内定を」


僕の手元に届いた一枚の紙切れ。

今は内定通知はメールなんかでの通知が主流になっており、僕の携帯電話のメールボックスも不採用通知でいっぱいになっていた。


そこに訪れた、一枚の奇跡。

デジタルではなく、アナログで勝ち取った。


「おめでとう大和くん!よかったねぇ内定取れて」


鵜川は笑って僕を讃えてくれる。

いやぁ……僕からふっかけたとはいえ、嬉しいもんだ。


「ありがとう!いやぁ……どうにかなったよ」


「それでどんなところに行くことになったの?」


「あぁ……えっと何て言えばいいのかなぁ……その場所で働くと言うより、どこかに派遣されて働くみたいな仕事かな?」


実は僕自身、自分の働くだろう場所の事を理解できてない。

とにかくガムシャラに企業を回っていたので、そこまで資料に目を通す暇が無かったのだ。

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