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落ちから始まる恋物語-The falling love-  作者: 赤坂皐月
屋上
11/31

003

「……そんな恥ずかしい事、よく言えたわね」


「お前の記憶力は鳥以下ですか!?」


立花は蔑むような視線を僕に向け、辱める。

一気に突き放して来やがったぞコノヤロウ!


「フフ……残念ながら憶えているわよ。そんな事も言ったわね…懐かしい」


明後日の方向を見る立花。

つい昨日の事だぞ。


「それでなに?その言葉を真に受けて、わたしに会いたくてここに来たの?」


「真に受けたというか、何故あんな事をしたのかが気になってな。見ず知らずの僕なんかに、何であんな事を」


「なるほど……好奇心みたいなものね」


「まあ……それに近いかな」


好奇心というか、純粋な疑問だ。


僕はあまり深く他人に干渉をせず、今まで生きて来た。

だから何故、立花があんなマネを出来たのか僕には理解ができなかったんだ。


「理由は簡単よ。あなた中国で青年の自殺を食い止めた一人の女性の話を知ってる?」


「いや、知らない」


「その女性、自殺を止めるために彼にキスをしたのよ。そしたら青年は自殺を止めて、無事保護されたわ。男って単純よね」


「つまり、君はそれと同じ事を僕にやったと?自殺を止めるために」


つまり、僕はその青年と同じようにただ自殺を止めるためにあんな言葉を、あんな事をされたということか。


騙されたような、そんな感情が込み上がってくる。


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