表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落ちから始まる恋物語-The falling love-  作者: 赤坂皐月
屋上
10/31

002

「またって……まるでアトラクションに来たような言い方だな」


「アトラクション、いいわね。湯川大キャンパス屋上紐なしバンジージャンプ。今までにない死への恐怖感が味わえますみたいな?」


「味わうどころか、それ死んじゃうからな!」


そんなアトラクション、即時閉鎖になりかねん。


「じゃあ何をしに来たの?まさか……」


立花はじっと僕の顔を睨み付ける。


「まさか……わたしを襲う気ね。ケダモノ」


「想像が飛躍し過ぎやしませんかね……」


あの時もそうだと思ったが、コイツぶっ飛んでやがる。

もしかしたら、僕のスキルじゃ処理出来ないほどの恐ろしいヤツかもしれない。


いろんな意味で。


「ふぅん、違うの。ちょっと残念」


立花は僕に向けて睨んでいた視線を、本へと戻す。

残念ってことは、良かったのか?

……いや、そんな事したら僕は今頃奈落へ突き落とされてただろうな。


「用というか、昨日の事が気になってさ」


「昨日の事?昨日何かあったかしら?」


立花は首を傾げる。


「おいおい、自分が言ったことも忘れたのか?」


「あー……忘れたわ。何だったかしら?」


本当に忘れたのかよ……

もっと自分の言葉に責任を持てよな。


「だから僕に言っただろ!死ねないならわたしと……」


「わたしと?」


「わたしと恋をしなさいって……」


言い切ってしまった、僕が。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ