彼女と僕の1年間
1 白井彰
平穏な一人の日常が好きだ。
僕は日常の中でよくそんな事を考える。
窓ぎわに座っていれば、先生の声をBGMに、外の他のクラスの体育の授業を眺めるのが好きだ。
夕方になって校舎を出て、帰る途中にある坂道の途中にある公園から眺めるオレンジ色に輝く夕日を見つめるのが好きだ。
でも、それが全てじゃなかった。
楽しければいい。みんなに合わせないといけない。そんな考えもあった。
きっかけは中学一年の時。いわゆるいじられキャラの子がいた。僕は人をいじめるとか、集団でからかうとか、そんな人を見下している行為が、小学校の時に僕自身いじめられた経緯もあり嫌いだった。
だから止めた。ただ一言
「やめなよ」って
そうすると、いじっていたやつらはこっちをチラ見し、イラついた表情で
「なんで?こいつそういうキャラだぜ?」
と1人が答えた。
その態度が僕は気に食わなかった。だから強引に止めた。
その日以来僕は1年間無視され続けた。
こんな惨めな思いをするのはたくさんだと思った。
だから、僕の中には一人でも構わないという考えのと、みんなに合わせないといけないという考えの中に二つがある。
その後みんなに合わせたおかげで、関係も修復され、惨めな思いをしないで済んでいる。簡単なことだ。自分の考えを主張しすぎず、ただ周りに合わせればいいのだから。
だが、そんな僕の「合わせる考え」は見事に打ち砕かれた。
一人のの女の子によって。
初投稿です。何かと読みにくいかもしれませんが、読んでいただけると幸いです。