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俺たちの冒険はこれからだ!(五三周目)  作者: 厨二×武力=はた迷惑
第一章
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第四話:「魔王は倒しても良いんですか?」

 受付の女性の話を纏めると、


 一、ギルドは、トップにギルドマスター、その下に副ギルドマスター(副ギルドマスターは、場所によってはいない)、その下に、その他大勢の冒険者、というヒエラルキーで成り立っている。

 二、ギルドマスター、副ギルドマスターは、先代のギルドマスターの推薦と、ギルドメンバーの過半数以上の賛成によって就任する。(辞退も可)

 三、ギルドメンバーは、基本的に国ではなくギルドに所属する。(例外は有り)

 四、冒険者は、それぞれS〜Fまでに分けられ、ランクによって受けられる仕事のランクも変わる。

 五、ランクを上げるには、一定数以上の依頼の達成と、本人の申請を必要とする。

 六、パーティは、原則として自分の二ランク前後までとする。

 七、ギルドメンバー間の諍いには、ギルドは基本関与しない。

 八、その他目に余る犯罪行為を行った場合は、ギルド追放となる。


 続いてギルドカードの効力としては、


 一、ギルドカードを所有している限り、ギルドメンバーとして扱う。

 二、ギルドカードは、冒険者の身分証としても扱える。

 三、基本的に、どのギルドでも使用可能である。

 四、紛失の際は、銀貨二枚で再発行可能。


 となる。



「以上です。何か質問はございますか?」

「では一つだけ」

「? 何でしょうか?」

「魔王は倒しても良いんですか?」


 僕の質問に、彼女は一瞬ポカンとしたような表情になったが、すぐに笑顔に戻って、


「えぇ、出来ればそれが望ましいですね」


 と言って流した。


「それでは、これがギルドカードとなります」


 そう言って彼女が手渡して来たのは、見た目は木で出来たクレジットカードのような物だった。

 カードを観察していると、


「そういえば、さっきのはどうやったんですか?」


 と、問いかけられた。


「さっきの、とは?」

「ほら、さっきの男性達をのしちゃった方法ですよ。どんな魔法を使ったんですか? 肉体強化と未来視を組み合わせたりとかですか?」


 若干興奮気味に聞いてくる。


「いや、魔法は使ってませんよ?」

「え?」

「ただの体術ですよ。特に何かをしてはいないです」

「え、じゃあ斧を折ったのは?」

「あれは、てこの原理を応用した物です。少し鍛えれば誰でもできますよ」

「な、なら最初に殴られた時のは?」

「あれは体捌きの一種です」


 これに関しては嘘だ。

 ぼろが出ないうちに話を打ち切って、カードの観察に戻る。

 両面を観察するが、特に何かが書いてあるようには見えない。

 頭に?マークを浮かべていると、


「そちらに魔力を流し込む事で、情報が見れる仕組みになっています」


 と、彼女が助け舟を入れてくれた。

 試しに、指先に魔力を集めてみると、


 ビシッ、という音がした。


 周りが静かだったので、余計に音が響いた。

 よく見れば、縦に一直線に亀裂が入っている。

 受付の女性は頬を引きつらせながら、


「そ、そんなに魔力を込める必要は無いかと……」


 と言った。

 それでも笑顔を失わなかったのは、さすがの一言だろう。


「それほど込めたつもりは無いんですけどね……」


 周りの視線が痛い、痛いよ。


「それより、早速なんですが、依頼を受けても良いですか? 早い所借金を返したいので」


 と言うと、近くに在った、Fランク用ボード(通称F板)から適当に一枚をはがし、女性に渡す。


「これお願いします」

「え、あ、はい」


 もうこれは勢いで乗り切るしか無いだろう。

 彼女は、雰囲気にのまれながらも、条件反射で受付の仕事をこなした。

 依頼が受け付けられたのを確認すると、その場を逃げるように外に出た。

 後から考えれば、逃げる必要は無かったなと思う。



 受付の彼女が、ギルドマスターの所に駆け込んだ事を僕が知るのは、もう少し後の事だ。

どうも、全く話が進んでないんじゃね?と思う今日この頃な作者です。

まだまだ続く……かは分かりませんが、どうか長い目で見守ってやって下さい。

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