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霊感商法にご注意を!

掲載日:2026/02/20

小説を書く息抜きに思いついたアイデアを短編にしてます。


よければお読みください♪


「いやー……憑いてますね」


どこにでもある普通の家。その一室で、若い男が唐突に言い放った。


「つ、憑いてるって……どういう意味ですか?」


主婦が不安げに聞き返す。


「だから、憑いてるんですよ奥さん」


主婦は引きつった笑みを浮かべた。


「えっと……水道に何か詰まってるってことですか?」


「いえいえ、水道は綺麗でしたよ。水が出ないのは“憑いてる”せいでして」


「何を言ってるんですか。あなた、水道屋さんですよね?」


どう見てもヘラヘラした若い水道屋だ。

水が詰まったので呼んだのだが、来たのはこの男だった。


「もちろん水道屋ですよ。でもね、昔から“見えちゃう”体質でして」


「変なこと言わないでください!ふざけてるんですか!」


主婦は息を荒くし始める。


「落ち着いてください奥さん! 今ならこのスプレーをかけるだけで追い払えます!」


「いい加減にしてください!警察呼びますよ!早く直してください!」


主婦は顔を真っ赤にして怒鳴った。


「いや、直すにしても……もうかなりヤバい状況でして」


「ヤバいって何が――」


「ほら。あなたのすぐ後ろに……憑いてますよ」


男が指をさす。


「きゃああ!!」


主婦は悲鳴を上げた。


「で、どうします? スプレー買いますか? 買いませんか? 今ならお安くしときます」


男は不敵に笑った。


――


「ありがとうございましたー! またよろしくお願いしまーす!」


家を出た男は満面の笑みでスキップしながら札束を数える。


「けっけっけ、毎度あり! チョロすぎるっての!」


(あの家に、幽霊なんているわけねぇだろ……)


心の中でほくそ笑む。

つい声が漏れた。


「楽勝すぎるぜ!」


「――ちょっと待ちなさい!!」


どこからか女の声が響いた。


振り向くと、若い女がこちらを指差している。


「あなたね?最近ここら辺で詐欺を働いてる男は!」


「詐欺?何のことですか?」


「惚けても無駄よ!証拠は出揃ってるんだから!」


そういうと、ものすごい数の証拠を出してきた。


女はバッグを開くと、ためらいもなく中身をぶちまけた。


まず、被害者のメモが何十枚も。

「霊がいると言われた」「スプレー買わされた」

全部、同じ手口。


次にレシートの束。

“除霊スプレー 3万8千円”“特濃 5万8千円”

全部、男の名前入り。


続いて、防犯カメラの静止画。

玄関でスプレーを掲げる男、

帰り道で札束を数える男。

日付もバッチリ。


最後にスマホ。

SNSの苦情スクショ、

そして――さっきの男の自白音声が再生される。


『あの家に幽霊なんているわけねぇだろ……楽勝すぎるぜ!』


女は腕を組み、顎を上げた。


「――これでもまだ惚けるつもり?」


男の笑顔が引きつる。


「ど、どうやって…こんなに証拠を!?」


女は一拍置いて、さらりと言った。


「あー、だって私、見えるもの…」



お読みいただきありがとうございます!


読んで下さったあなたはヒーローです!


ブクマされたら泣いて喜ぶます♪


気軽に感想、コメントお待ちしております♪


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