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神様から恋愛チートのスキルをもらったのに、彼女だけが振り向かないんだが!?  作者: 白熊 猫


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第7話 両想いなんて幻想だった

最近、ひよりの様子がおかしい。

いや、前から若干、いやかなりツンツンしてたけど……。

最近のひよりはもっとこう……なんというか、俺を見ると時々顔が赤い。

それに、話しかけると、「べ、別に……」みたいな返しが増えた気がする。

昔から俺のことバカ扱いしてくる幼なじみなのに、反応が微妙に違う。

……もしかして、ひよりって俺のこと好きなのか?

そう考えた瞬間、心臓の鼓動が大きくなる。

嬉しいという思いが出て焦った。

いやいやいや!

落ち着け俺!

あの、ひよりだぞ。

そんなわけない。

でも、昨日の帰り道のひより、なんかめちゃくちゃ照れてたよな。

やっぱ好きなんじゃ……?

もしそうなら……スキル解除条件、満たせるかもしれない。

だって解除方法は、「スキル対象外の人間ひよりと両想いになる」だから。

もし、ひよりが俺を好きになってくれたなら……。

………確認するしかない!!



放課後、校門を出たところでひよりに声をかける。

「ひより、ちょっといいか?」

「なによ。今日は寄り道付き合わないわよ?」

「いや、そうじゃなくて……その……。」

言うんだ。勇気を出せ俺。

「ひより、最近さ……その……俺のこと意識してない?」

「…………は?」

ピタッと足が止まった。

ひよりが振り向く。

目が死ぬほど冷たい。

え?

なに?

ゴキブリを見たときの目より、殺意高い気がするんですけど!?

「意識?あんたを?」

「い、いや、その……なんか最近ひよりの様子が違うっていうか……その……。」

言葉がつっかえる。

ひよりは一拍置いて、深くため息をついた。

「ユウ。」

「な、なんだ?」

「意識なんてしてない。」

「……………………。」

きっぱり。

すごい速度で。

剣の一撃かってレベルで斬られた。

「ちょっと照れてたのは……その、たまたまよ。あんたが変なこと言ってくるから。幼なじみだからツッコんでただけ。

 いい? 幼なじみだから。それ以上でも以下でもないから。」

きっぱりと言い切られた。

……うそだろおい。

少しでも期待したのが間違いだった。

ひよりは、やっぱりひよりだった。

デレてるように見えただけの、ツンツンだった。

「……そ、そうだよな。」

「そうよ。だから変な勘違いしないで。私があんたのこと好きとか……。」

「ちょっ!?そこまで言わなくていい!!」

「あ、そっか。じゃあ言わないわ。」

ひよりはツンとした表情で歩きだす。

その背中を見ながら、俺の心は絶望で崩れ落ちていた。

気分はまさにorzだった。



無理!!

両想いでの解除なんて絶対無理!!

ひよりに好かれるとか、難易度どれだけ高いんだよ!!

日本刀でばっさりと切られたかと思ったわ。

ただ、ひよりは遠ざかりながらも、ちょっとだけ耳が赤くなっていた気がする。

いや……でも、あれは……違うよな?

照れとは違うよな?

少しでも期待しそうになった瞬間、

ひよりが振り返って怒鳴った。

「早く来なさいバカユウ!!」

「はい!!」

……うん。

無理だわこれ。

たぶん赤くなっていたのも気のせいか、怒って熱くなってるだけだわ。

俺は心の中でそう結論づけた。


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