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【10万PV感謝!!】中年ニートの異世界転生 大魔導士スキルを貰い今度こそ気ままに生きる  作者: 村居 赤彦
第一章 キリアナ王国編

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第四話

武器屋の店主に教えてもらった場所に到着する前にアイに冒険者ギルドについて聞いてみる。


「ねえ、アイ。冒険者ギルドについて色々聞きたいんだけど。登録する方法とか、色々」

「建物に入って受付に聞けば登録できます。その際に登録する職業を聞かれます」

職業か・・・いきなりこんな一般人のナリで魔導士と言っても信じてもらうどころか笑いものになるのがオチだなぁ。


「そういえば、さっきの武器屋の店主が言ってたけど、<商人>でも登録できるんだよね?」

「はい、可能です。ギルドでは任務で倒した魔物の部位持っていくと買取できるシステムになってます。」

「部位?」

「この世界では、魔物を倒すとその魔物の爪や鱗等を持っていき、ギルドでお金に換えます。そうして冒険者ギルドに登録した人達は自分のレベルを上げながら生計を立てていくんです。

商人の場合は大抵一つの街に店を開き、ギルドから仕入れた部位を商品に加工して生計を立てますが、自ら戦闘ミッションを受けて魔物を倒しに行き、色々な街へ渡り歩きながら商売をする場合もあります」

行商人みたいなものかぁ。それの方が楽しそうだな。

「では、商人で登録することにするよ。そうした方が町や国を移動する上で何かと便利そうだし」

なんてやり取りをした後ギルドの建物に入る。


冒険者ギルドの扉を開けるとRPGでいうところの<戦士>や<賢者>の様な格好をした人達が何人かいる。


取り敢えず受付の女性に

「あの、冒険者ギルドに登録したんですが・・・」

と聞くと

「はい、登録する職業は何ですか?」

「商人で登録したいんですが。」

「わかりました。ではこちらが登録証です。裏に名前を記入する欄があるのでそちらに名前を記入してください。」

こちらの世界に来て初めて文字を書くが、どうやら体が勝手にこちらの世界の文字を書いてくれる。

「それでは登録証の上に手を置いてください。」

言われるがまま手を登録証の上に置くと私の手の上に受付の女性が手を乗せると

女性の体の周りがほんの少し光った。1、2秒した後

「これで登録が完了しました」

と言われて

「あの、さっきの光は?」

とあっけにとられていると

「ああ、私の魔法でこの登録証にあなたの魔力を少量移しました。これで仮に登録証を盗まれたりしても悪用されたりせずに済みます。」

なるほど、悪用防止というわけか


「それではまず、ランクについての説明ですが、通常は<S、A、B、C、D、E、F>とランクが分かれていて当然ランクが上に行けば行く程難易度が高くなります。

登録したての冒険者はどの職業でも<初心者ランク>のミッションを5つほどクリアしてからFランクへと昇格します。

<初心者ランク>のミッションは簡単な物、例えば特定の薬草を集めるだったり、弱い魔物を倒すといったものです。

職業を<商人>で登録された場合でも弱い魔物を倒すミッションは必ず受けていただきます。

いくら戦闘向けではない職業を選択したとはいえ、街の外に出れば必ずと言っていいほど魔物との遭遇は避けられませんので慣れていただく必要があるからです。

初心者ランク用戦闘ミッションを受ける場合はCランクのパーティーが付き添いますし、討伐する魔物も<ゴブリン>を2,3体討伐するといったものなのでさほど危険度はありません。

注意事項としてはFランクは1か月以内に二つ以上、EランクとDランクは3か月以内にミッション一つ以上、Cランクになると半年以内に一つをクリアしないと登録抹消になるので注意してください。

Bランク以上になると相応の実力があるとみなされ有効期限は無くなります。

以上で説明は終わりますが、何か質問はありますか?」


「途中で職業の変更なんか出来たりするんですか?例えば<商人>から<魔導士>にとか」

と質問すると

「できなくもないですが、あまり現実的ではありません。そもそも<魔導士>とか或いは<剣士>とかを選ぶ人は子供の頃から才能を見出され、誰かに弟子入りし、修行をした人が選ぶものなので途中からというのは聞いたことがありませんねぇ。

アイカワさんも<魔導士>のスキルより<商人>のスキルが上なのでこちらを選んだんでしょ?」

「ええ、子供の頃に少し修行っぽい事はしてみたんですけど結局あまりうまくいかなくて」

と無難な理由を咄嗟に出してみた。

いや、変に<大魔導士>の能力を大っぴらに使うと後々面倒事に巻き込まれるのが嫌で<商人>にしたんだけど・・・


「他にはありますか?」

「いえもう特にありませんが、一つだけ。Sランクの人ってどの位強いんですか?」

少し子供っぽい事の様な事を聞いてしまったが、受付の女性は

「さあ、どの位なんでしょうねぇ。私もこのギルドの受付の仕事をもう5年くらいしてますけどSランクの人なんてお目にかかった事ないんです。

いるとしたらさぞかし強いんでしょうねぇ」

と笑いながら話していた。



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