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第三話

次の日の朝。

目が覚めてから<万能補助>・・・いや、アイに色々と聞く事にした。

今現在の時点で自分が持っているスキルは


・ステータス表示  自分や目の前にいる相手の能力がステータス画面が出現する


・ 肉体強化    自分の肉体へ魔力を一定量の流し反射神経や筋肉を強化する

          但し、丈夫な体を創生神様からもらっていても反動として

          長時間使い続けたり流す魔力量を間違えると命の危険がある


・全属性魔法使用 この世界の人は通常使用できる魔法の属性は1つ、多くても

2つしか持てないが魔力を大魔導士並みの設定にしたので

         この能力が可能らしい。                    


他にもスキルは存在するらしく戦闘を重ねる度に経験値がアイによって加算されレベルを上げてもいいとアイが判断したら肉体的な強化と開放できるスキルが増えるそうだ。

まあ、一気に説明されても理解できないし、戦闘はおろか 魔法そのものを試してないので説明はここまで。

あとはこの異世界で生活していく上で追々覚えていこう。


能力の説明をアイにしてもらった後、街のはずれの誰もいない建物もない広い場所で魔法の練習を始めた。

まずは掌にの火の玉をイメージしてみる。

するとあっさりとソフトボール大の火の玉が出来上がる。

<ファイヤーボール!!>と心の中で叫びながら掌を少し離れた場所に狙うようにかざすと作り出した火の玉は狙い通りの場所へ飛んで行った。

「おお、すげぇ!」

思わず声を上げてしまったがこれはすごく感動した。

火の他に水・土・雷・風と5つあるらしい(まあ、想像はしていたが)

火はその場の思い付きで<火の玉>として出したが、他の属性は指先に小さい球状の物を作る程度で止めておいた。

調子に乗って辺りを大惨事にしてはいけないと思ったからだ。

うん、中々いい感じだ。やはり大魔導士の設定を選んでおいて正解だった。


魔法に関してはこれでいいとして次は身体能力についてだ。

<肉体強化>があるとはいえこちらでの年齢は33歳。

もう中年と呼ばれる年齢に両膝まで浸かっているような年齢だ。

まずアイに<肉体強化>の使用方法とコツを聞いてみると


「意識を体の隅々まで集中させてください。その後全身が温かくなります。

そうすると魔力が筋肉や神経にある程度流れ込むのでそれで完成です。」


では、さっそく。

目を閉じて自分の体をイメージ。お、体が熱くなってきた。

そっと目を開けてみるとなんだか体が軽い。

試しに木と木の間をダッシュしてみる。

すると50メートルはありそうな距離をあっという間に駆け抜けてしまった。

<ファイヤーボール>を撃った時も感動したが、こちらの方が特に感動した。

まるで漫画に出てくる主人公キャラの様だったからだ。

次に掌を握り、魔力を纏わせ地面を殴ってみるとまるで戦闘シーンで出来るような

えぐれが出来た。


感動しているとアイが

「少しよろしいですか?」

と一言。

「どうしたの?」

「感動されているところ申し訳ありませんが、先程からあなたが魔法を使用される際はこちらで

ある程度使用できる魔力の量を制限させてもらってます。」


へ?

その一言にあっけにとられていると更に


「貴方は<大魔導士>の設定でこちらに転生しているのでその体に膨大な魔力を保有している状態です。

もし加減を知らずに強力な魔法を使用し続けたり、むやみに魔法を連発し続け魔力を使い果たしたりすると気を失う程度で済みますが、<肉体強化>に使用する魔力の量の調整に失敗したりするとその場で死亡してしまう可能性があります。

いくら肉体の回復量が並の人間よりはるかに上だからといって上限を知らずに使い続ければ筋肉や神経に莫大な負担が掛かるので<肉体強化>に使用できる魔力、及び各属性の魔力の使用量はある程度こちらで制限させていただきます。

しかし、貴方のレベルが上がれば体も強化されたとみなして使用できる魔力の量を少しづつ開放していくことにします。」


そりゃそうか。言われてみれば確かに魔法が色々と使用できるからといって調子に乗るところだった。

自分の「生き死に」に関わる事というのをすっかり忘れていた。

せっかくこんなに凄い能力をもらって文字通り第二の人生を与えてもらったのに

またあの世行きなんてそんなのはまっぴら御免だ。

「それに、レベルが上がっていくにつれて他のスキルも保有できるようになります。

どのスキルが会得できるかはレベルが上がった時に一覧表から選べます。」

これ以上どんなスキルがあるかは思いつかないが、それは後のお楽しみとしておこう。


ひとまず魔法に関する練習は終えて街に戻る。

武器屋を見つけて革できた防具(心臓の部分を守る程度の物)とサバイバルナイフ程度の短剣を購入し、最低限の戦闘に備えておく。

すると店の店主が

「あんた、そんなもん買ってるけどもう冒険者ギルドに登録したのかい?」

「え?冒険者ギルド?」

「なんだ、まだ登録してないのか、随分気が早いんだな。」

店主に聞くと冒険者ギルドに登録すると登録証が貰えてそれ自体が身分証や他の国に入るときの通行証の代わりになるらしい。

商品の代金を支払うと店主に冒険者ギルドの場所を聞いて向かってみる。



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