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第二話  

気が付くと森の中に倒れていた

一見、本当に異世界なのか?と思うほど普通の森

まずは<万能補助>とやらが本当にあるのか試すために言葉に出さずに問いかけてみる


「<万能補助>さん?聞こえます?」

「はい、なんでしょう?」

おお、本当にスマホに搭載されてるAIみたいだ。しかも音声は女性ときてる。

「えっと、あなたの名前は<万能補助>でいいんだよね?」

「はい。私は<万能補助>です。何かわからない事でもありますか?」

「まず、ここはどこら辺かな?近くに町とかあるかな?」


そう言うと<万能補助>はタブレットくらいの大きさの画面を出して

「すぐ近くにキリアナ王国があるのでまずそこまで行ってみるのがいいと思います。

一応魔物も近くにいるかもしれないのでその方が安全です。

それと創生神様からの計らいで身に着けている服はこちらの世界の物にしておきました。

あと当分の間生活するための資金<金貨30枚>が用意してあります」

「マジで!?」

気が付いていなかったが確かに服がスウェットではなく如何にもRPGのモブキャラのような服になっている。

でも金貨の様な物は持っている感じはない

「金貨はどこにあるの?」

「基礎的な魔法で<マジックゲート>という魔法があり、そちらにあります。

必要な時に必要なアイテムを取り出すときに使用する魔法です。

<マジックゲート>と念じれば簡単に取り出せますよ」

「わかった。ひとまずそのキリアナ王国へ行こう。詳しい話は宿をとって一段落ついてからだ」


よし、では取り敢えずそのキリアナ王国に行ってみるか

「もし魔物と遭遇したら私があなたの代わりに魔法を使用して退治します」

「え?」

「つい1、2分前に目覚めた人にいきなり魔法を使えと言っても無理でしょうから。ピンチになったら私が代わりに守ります」

そりゃありがたい。


辺りを見回してみるとすぐ近くに道があった。

どうやら目が覚めた場所は山の麓らしくすぐ近くに大きな城下町らしき所が目に入った。

では行くか。


ほどなく歩くとすぐにキリアナ王国に到着した。

もうすぐ夕方になりかけていたのか気が付けば太陽が沈みかけている

王国に入るための検問所はないらしく、難なく入国する事ができた。

まずは、宿を・・・いや、その前に腹ごしらえか。

元の世界の最後の記憶は昼飯を食べる前だったので腹ペコだ。

<万能補助>に飲食店らしき店があるかどうか聞いてみると

「飲食店というより酒場がこの世界の一般市民が食事に利用する店なので

酒場に行けばいいかと。看板のマークはこれで、宿屋はこれです。」

お、酒場はビールのジョッキのマークで、宿屋はベットのマークか、わかりやすくて助かる。

「ありがとう。行ってみるよ」


偶然、酒場と併設されてる宿屋を見つけることができた。

名前はリフル・・・って文字がそのまま読める!ありがてぇ!

渡されたメニュー表を見て、取り敢えずこれとこれで・・・と

店員さんを呼んで注文をし、料理が到着。

食事を済ませ自分の部屋に戻ると<万能補助>を呼んでみる。

「はい、なんでしょう?」

そういえば何か聞くたびに<万能補助>では堅苦しいなぁと思い、こんなことを聞いてみる

「あなたの名前なんだけど、何か呼びやすい名前があればなぁと思うんだけど」

「私は<万能補助>というサポート能力なので名前は必要ないかと」

「いや、なんか堅苦しくてさ。何か希望の名前はある?」

「それではお好きな名前を付けてください」

「うーん、ではあなたの名前はこれから<アイ>だ」

「・・・わかりました」

なんか変な間があったが、まあいいや。

夜も更けてきたし、もう寝よう。

明日の事は考えよう。


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