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プロローグ
某日 日本国内 ある地方
「お前はいったいいつになったらまともな職に就くんだ!!」
スマホで通話しながら近所に住んでいる親族から説教をされてはいるが
心の中では早く終わらねぇかなぁと無表情の自分・・・
適当にあしらいながらようやく通話が終了し
気分は最悪ながらとりあえず何もなかったとに思いこむ。
「今更そんなこと言われんでも」
と独り言をつぶやきながらリビングのこたつに入る。
今現在の自分は43歳の中年、無職、預貯金もほぼわずかな状態。
おまけに頼みの綱だった相続した土地を売ろうとしても
ド田舎なのでまともな金額がつかないときている。
(まあ、そこはなんとなくわかってはいたが)
何の気なしに動画サイトにアクセス開きながら寝ころんだ。
画面の中ではおすすめの欄に出てきた大人気FPSゲームが配信中で
有名なプレイヤーの配信枠だった。
画面の中で銃撃戦と配信者達の他愛ない会話が展開されている中
こたつの温かさと寝ころんでいるせいかだんだん眠くなってきた。
いっそこのまま楽になれたらなぁ。
なんかもう自分の人生なんかどうでもいいや。