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『Love Stories。』  作者: 日向理
Chapter.4
98/132

Episode.16

「なんで私には教えてくれなかったのよ!」


「罠を仕掛けたのが杉下理紗でも画伯の奥さんでも」

「それに引っ掛かったってのは変わらないんだから」


「そう、だけど…」


                     ぐすっ

       「B組もB組なりに反省してるんだよ、

希ちゃんにもよーすけにも申し訳ない事をしたって」


           「ずっと自分を責め続けて

         今まで生きてたんだよ、B組は」


「え…」


   「B組、ここ来るつもりはなかったの、最初」

  「でも、電話で希ちゃんに押し切られちゃって」


       「駅で私が来るの待ってたの、B組」


                  「・・・」


      「「もし仮によーすけが見つかっても、

          俺には会う資格はない」って」


          「だから私、B組に言ったの、

       それは私に伝えることじゃないって」

       「希ちゃんに対しても申し訳ないって

      今も思ってるなら、今日逃したらずっと

     後悔しながら生きてくことになるよって」


              「…ここ来た最初」

 「それ言って直ぐ帰ろうって思ってたんだけど」


「今また陽介が大変な事になってるって聞いたら、

     陽介のために、罪滅ぼしじゃないけど…

      チカラになりたいって思ったんだよ」



「そっか…」



「拓也もようやく、


人に気持ちを理解しようって


思えるようになってきたんだ」


「追いつくのが遅すぎ」



「ってかまだ全然追い付かれてないよ?私」



   「お!?」


「ん?」



   「これはもしや…元サヤエンドってやつ?」


「ち、ちっげーし!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」


  「あのぉ…」

               「なに?さおりさん」


  「会話の流れからして、『びーぐみ』ってのは

  『たくや』さんの事だってのは判るんですけど」


  「たくやさんの言ってた『がはく』って…

   楽団の指揮者のひとで合ってますよね?」


                「うん、合ってる」

          「希ちゃん、治氏の話はした?」


「治氏の話とかもすると時間が勿体ないから、

 端折っちゃいました」


                    「そっか」

             「今は緊急事態だもんね」



         「画伯の奥さんが、杉下理紗よりも

        上手だったのは驚きの新事実だけど」

「その人はもう離婚してどこにいるかも分からないし、

    今回の『よーすけ』と『のぶこさん』の話とは

             一切関わってないんだし」


      「そこは希ちゃん、今は横に置いといて」

          「杉下里紗のほうに集中しよ?」


「そうですね…」



「で、ノン」


 「なに?」


「2人は来週の、いつ会う予定なの?」


 「ちょうど1週間後の日曜」


「それまでになんとかできれば、って感じか…」



  「あのさ、希」


「ん?なに?」


  「今までの話を聞いて思ったんだけど、

   それまでになんとかしても意味ないように思う」


「どうして?」


  「りささんは、健治さんとして過ごしてる

   陽介さんに対しての、復讐心に薪くべて

   燃やしてる真っ最中なんだよね?」


  「自分のプランが実行される前に手を打たれたら、

   余計復讐の炎の勢いが増しちゃわない?」


「その可能性のほうが高いかもね」


  「それに、そうやって対抗措置をとった、

   ノンを攻撃対象だと見做したら」

  「もっと酷い状態になっちゃうような気もするの」


「さすが恋愛の天才!…って言いたいところだけど」


「さすがに今回は、ノンのことも陽介氏のことも

 杉下里紗のことも…私のほうが知ってるから」


「そこはもう考慮してあんだ」


  「そうだったんだ」



「私、杉下里紗には、

 自分のプランを実行してもらおうと思ってる」


   「え!?」


「それまでになんとか

『実行しても効力がないよう』動こうと思ってる」


                   「希ちゃん」


「はい」


「流石あのサークルに所属してただけの事はある 笑」

 「湧き出ちゃったんだよね、効力なくすアイデアを」


「はい」

「私もアイデア妊娠できました 笑」


  「アイデア妊娠て 笑」




     「お前さんたち、夕飯食ってひと息つきな」


   「お!」

   「あざーっす!!」


           「はいよ」

  「ん?ガスコンロ?」



   「あ、きた!…って」

   「まさかの鍋!」


           「はいよ」

     「あんちゃん達はライス食うだろ?」

                 「あ、はい」

   「もちろん!」

         「ちょっと待ってな」


オープンッ


  「美味しそう~♪」


「そして王道の水炊き」


「まさかここで水炊きを食べられるとは

 …常連でも予想できなかった 笑」


          「これ取り皿な」

カチャッ

 「器はさすがに洋風だね 笑」


             「私取り分けるよ^^」


「ってことは…」

           「はいよ」


「ちょーライス 爆笑」

         「しょーがねぇだろ、

        茶碗なんてねぇんだから」


      「B組はこれくらいでいい?」

             「あ、そんくらいで」


「鍋とコンロはなんであるの?」

       「他の常連が勝手に持ってきて、

        勝手に置いてったんだよ」


   「まさか女優さんに取り分けて貰えるなんて…」


      「はい」

  「ありがとうございまーす♪」 


      「でもみんな、ホントに仲いいんだね」


「え?」


      「みんな高校生に戻ってて…」

      「見ててちょー面白い 笑」


 「ふふ 笑」

 「私も懐かしくって…超面白いです^^」


「ノンが『ちょー』使うの、初めて聞いたかも!」


「じゃあ、いただきます…って、

 森田くん、もう食べてるし 笑」


   「ん゛?」

  「フライングしないの!恥ずかしい 恥」



   「いいのいいの、そんなの気にしなくって^^」



          「さて、私もいただきまーす♪」


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