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『Love Stories。』  作者: 日向理
Chapter.4
97/132

Episode.15


 「…ずっと一緒だった拓也がそう言うんだから」


「陽介氏だ、この写真…」


 「あの傷、高校の時のなんだ…」


                   ぽろぽろ…

                     「あ」


          「仕事じゃないのに涙が 泣笑」



                   ぽろぽろ…

       「あれ?…ちょっと止まんないや…」



                  「…ごめん」

   「ちょっと暫く私のこと、無視してていいよ」



「…はい」


       「…ようすけ、生きててよかった」


「…うん」



「というわけで、助っ人2人は暫く放置してるね」


         「ブレンド2つ、ここ置いとくよ」


「マスター、ありがとう」


 「…ねぇ、希」


 「どうしてその…」


 「どうして『ようすけ』さんは、

  行方が分からなくなっちゃったの?」


「杉下理紗と不倫関係だった指揮者の奥さんが、

 楽団に全部バラしたって言ったでしょ?」


  「うん」


「その人の立場からするとさ」

「付き合ってた人にプロポーズされて、

 婚約もして結婚もした…」

「その結婚相手に、

 付き合ってた時からずーっと裏切られてたんだよ?」


「しかもその相手の女が表向き、

 陽介氏に恋して、恋人になって」

「幸せな状況になっても、

 それでも不倫関係を続けてたんだから」


「楽団員全員にメールでバラしただけじゃ、

 腹の虫はおさまらないでしょ、絶対」


  「そか…」

  「じゃあ、その爆弾を『よーすけ』さんにも

   何らかのカタチで送った、

   その可能性がある、と…」


         「…それだけじゃ、ないんだ」


「え?」


        「俺も…俺も撮られてたんだよ」

      「杉下理紗とホテルに入るところを」


   「え!?マヂですか!?」


「演奏会の準備の手伝いをしに行った時に、知らない

若い楽団員から「俺に渡してくれって頼まれた」って」


「…ってことは、まんまと嵌められたのは、


拓也じゃなくって杉下理紗で、


そう仕向けたのは…奥さんだったってこと!?」


       「そんな写真撮って得するのって、

           その人しかいないでしょ」


  「じゃあ、その『たくや』さんのほうの爆弾も、

  『よーすけ』さんに送られてる可能性あるね…」


   「うわぁ…」

   「俺だったら取りあえず実家に逃げる…」


                   「いや」

「陽介のお袋さん杉下理紗の事気に入っちゃって」

     「よく2人で買い物とかしてたから…」


   「じゃあホントに、

    消えるしか選択肢がないようなもんじゃん…」



   「こえぇ~…、マヂで…」


 「自分から全てを奪った相手の、

  全てを奪った…それだけじゃ気が済まなくって」

 「『自分の恋人の親友とも関係を持つ女』っていう

  レッテルを貼りつけて」

 「『ようすけ』さんの全ても犠牲にして」


  「下手なホラーよりムッチャ怖い…」


   「裏ボスレベルやん、もはや…」



「…なによ、それ・・」


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