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『Love Stories。』  作者: 日向理
Chapter.1
5/132

Episode.5



カラコロ~♪


「マスター、『いつもの』2つね」


                   「はいよ」

              「今日ワッフルは?」


 「ワッフル?」


「ここのはね流行りのベルギーじゃなくって」

「アメリカンスタイルのやつなの」


「甘くないサックサクのやつ^^」


 「ふーん」

 「食べたことないかも」


「じゃあワッフルもお願い~」

                   「2つ?」

「1つで」

                   「はいよ」



 「いいね、ここ^^」

「いいでしょ~ 『純喫茶!』って感じが^^」


 「普段スタバとかばっかだから、逆に新鮮♪」


「ここのマスターもアンティーク好きで、

 時々色々情報も教えてくれるんだ」


「だからお店的にも結構助かってる^^」


 「そなんだ^^」




「沙織はなにやってんの?今」


 「ん?」


 「コーヒーくるの待ってる」


「でなくて 笑」


 「ふふ 笑」



 「んー」


 「専業主婦ってやつ?」


「沙織、結婚したんだぁ!」


 「うん」

 「式は挙げなかったけどねぇ」


「結婚してどんくらい?」


 「んー」


 「もうすぐ3年、かな」


「子供は?」


 「あはは 笑」

 「なんかワイドショーみたい 笑」




 「ゴホンッ えっと」



 「その件については、

  発言を差し控えさせていただきます」


「お二人の出会いは?」


 「その質問に関しても…すみません」

「指輪のほうはしてらっしゃらないみたいですが!」


 「…えっと」


 「あとは事務所の方から正式に

  発表を致しますので、質問等も

  事務所にお問い合わせいただければと思います」




「…ってな感じ? 笑」



「ふふ 笑」

「沙織がSモードになる前にやめとく 笑」


 「賢明な判断です♪」



 「…希は、ノンには会ったりしてる?」


「卒業してしばらくは会ったりしてたけど…」

「そのあとは全然」


「…10年は会ってないかも」


 「…そっかぁ、希も全然会ってないんだぁ」

 


「私たちもそうだけど」


「高校ん時あんなに『卒業してもずっと一緒だよ!』

 とか、『絶対みんなの事忘れないよ!』とか

 言ってたのにね 笑」


 「私、雑誌見て希を思い出したようなもんだから」


「私もお店で会うまで忘れてた 笑」




 「それだけ大人になるのに必死だったってやつさ」



  「はい、いつもの」


カチャ


 「ありがとうございます♪」


「そっかぁ、必死だったんだぁ私」



         「でも必死になりすぎちまって」

「大事なもん、見落としちまっちゃああかんけどな」


 「マスターも色々あったんですね」


                   「…まぁ」


         「ないほうが真っ当じゃねぇ、

             とは思うけどな 笑」


 「なるほどぉ 笑」




「…ん?」


「今沙織、『も』って言った?」


「その辺の説明を

 「はい、もう会見は終わりましたので~♪」



「逃げられたかぁ 笑」

 「ふふ~ん^^」



        「はいよ、ワッフル」

コトッ


 「わっ!丸いんだぁ!」



「食べよ食べよ!」


 「食べる食べる♪」



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