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『Love Stories。』  作者: 日向理
Chapter.1
3/132

Episode.3



          「ぬあぁー!」

    「第1クウォーターで何週かかんだ!?」


            バサッ!


                     「お!」

              「俺にも読ましてよ!」

           「あ゛あ゛」

            ヒョイッ



                     バサッ!


                  「あっぶね!」

                 「投げんなやぁ」

           「うっせ」


                  パラパラパラ…


    「湘東が錦のスリーで追いついて終わりぃ」


             「読む前に言うなやぁ!」

           「へへ 笑」


ガラガラガラァ…



 「ふうぅぅぎりセーフ…」

「ぎりセーフじゃないぞ、緑川ぁ」


             笑


ガラガラガラァ…

「ほら、早く席につけ」


       「はーい」

                    


「川上ぃ、はよマンガしまえ」

「没収すんぞぉ」

                    「うーい」


「ッチッったくぅ」


「まともに返事できるやつはいないのかぁ」





「えー、まず転校生を紹介する」


           ざわざわ…


「わざわざドアを閉めたのは…」

「『転校生らしく登場させる』、俺なりの演出だ 笑」


            爆笑


「なんで来たかとかは、それぞれ休み時間に聞くよう」

「んなんいちいち自分で説明するのも、

 お前らだって恥ずかしいだろう」


「少なくとも俺は無理だ」

            笑


「んじゃ入ってきていいぞぉ」


ガラガラガラァ…


             「いやっカッコいい♡」


ガラガラガラァ…




 「えー、森田翔っていいます」

 「よろしく^^」



「爽やかだなぁ、森田は」


              笑


 「そうですか? 笑」


「後ろの席が空いてるが…」

「ヤロー同士隣ってのもなぁ」


「片岡の隣も空いてるから」

「森田、お前好きなほう選べ」


 「え!?」


「いいからいいから」

「時間もったいねえからはよ座れ」


       「あ…はい」


「さぁて森田は川上を選ぶのか」

「それとも片岡を選ぶのか…」


             笑


                 「・・・」


           おおぉお~!!


「やっぱり片岡だよなぁ」

「俺でもそうする」

             爆笑


                     「…恥」

「はいじゃあ連絡事項に移るぞぉ」


「今日放課後、海岸清掃に行くからな」

           「…片岡さん、よろしく^^」

             えぇえー

                 「よ、よろしく」

「「えぇ」言うなぁ」

「持ち回りなんだからしゃあねぇだろ」

「あとサボったやつ罰金な」


             えぇえー!


「だから「えぇ」言うなって」


「後の細かい連絡事項はこれに書いてあっから」

「ここ置いとくから、

 授業始まる前に各自目を通しておくよう」


「はい、ホームルーム終わりぃ!」



ガラガラガラァ…



     「杉っちょ、相変わらず超マイペース 笑」



           「ねぇねぇ、もりたくんって

               前はどこにいたの?」

       「1時間目ってなんだっけ」

           「日本史」

                     「横浜」

キーンコーンカーンコーン…

               「横浜!いいなぁ~」





           ガタガタッ


ガラガラガラァ…





「はーい、授業始めまーす」




バサ

「これ後ろに回してねー」


             バサ



                      バサ


             げっ!


「見てわかると思うけど、小テストやりまーす」

                     「え…」

「事前に予告したら

 本当の実力がわからないでしょ^^」



「先生頑張って作ってきたから

 みんなも頑張ってね^^」


         「そして小悪魔さっちゃん健在…」


「ん?緑川さん何か言った?」


             「いえ!何も!」


「あは 笑」

「じゃあ、よーい…」


「スタート!^^」



           どよーん…



「うふ^^」


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