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『Love Stories。』  作者: 日向理
Chapter.5
126/132

Episode.24


カチャッ

                   「あ!翔!」




パタン


「スゥーー……ふうぅ」



「陽介さんのほうはうまくいきそう」

『ジョン化』が超謎だったけど 苦笑」




「ノンのほうは?」

 「理紗さんの、怒鳴り声みたいなのが聞こえるけど」

              「完全にノンのペース」




         「今ノン、マヂギレモードだもん」


「マヂか!?」

「観音様が怒ると…やべえだろぉ、それ…」


              「それこそ翔だったら、

          蚊みたいに…プチッで終わるね」


「ぜってぇ、それな」


「でも相手もラスボスだろ?…」


                「ノンなら大丈夫」


       「出てくときもぜーんぜん慌てないで」

       「それこそ、将棋指しに行くくらいの、

        凛とした佇まいで向かってったから」


「悟りの境地かぁ…」




カチャッ





バタン



 「ふうぅぅ」


             「あれ?ノン帰ってきた」


 「理紗さんを車に乗せて戻ってきた」


 「それと勿論」

 「免許証は返してもらった」


「結局あの女、どうなったんだ!?」


 「結構呆気なく…」

 「今はギャン泣きする女の子に戻ってる」


              「それでどうしたの?」


 「全部忘れて大人しく帰りなさいって

  言ったんだけどね」

 「「帰らない!」っていうから」


 「陽介さんは、貴女がずっと光一さんと

  不倫関係にあったこと、親友である拓也さんとも

  関係を持ったこと、それを知ったことで

  壊れたんだって伝えた」


 「画像持ってますけど見ますか?って言ったら

  もう動揺しまくっちゃって」


 「光一さんとの不倫関係を、貴女と光一さんを除く、

  全ての楽団員が知ってるって教えたら、

  その場で固まっちゃって」



 「だからこう言ってやったの」


 「なんて?」





 「…チェックメイト」






「うわ~、ノンカッチョいい~!!」

       「降参しました!ってなるね、絶対!」


 「そしたら女の子みたいに泣き出しちゃうから」



               「よかったねノン♪」

                 「お疲れさま!」


 「ううん、まだ」


「へ?」


 「私は今日、健治さん…陽介さんを助けにきたの」

                     「うん」


 「杉下さんの人生を、壊しにきたわけじゃないの」

                    「・・・」


「いいじゃねぇかよぉあんなキショい女、

 放っておけよ」



 「翔くん…」


「ん?」


 「本気で殴るよ」


「ゔっ…す、すみません…」

   「でもなんでノンがそこまでする必要あんの?」


 「あの人が、陽介さんの『元カノ』だから」


                     「でも」


 「ずっと不倫関係を続けてて、

  親友にまで手を出して…」

 「それは許されないことだと私も思う」


 「でも、親友に手を出したのは光一さんの奥さんに

  利用されただけで、もしかしたら奥さんが

  行動には出ないで、陽介さんと一緒に

  過ごしてたら理紗さん、光一さんとの不倫関係も

  解消したかもしれないし」


 「…10年以上行方不明になった

  恋人をずっと捜してたんだよ?」


 「陽介さんを救い出しても、

  その人の人生を壊す権利なんて私にはない」


 「だからちゃんと立ち直って、自分の意志で

  過去から帰ってもらう、元の杉下理紗の人生に」



 「それに、同じ人を好きになったってことは、

  どこか似たところもあるかもしれないし」


 「また新しい友達ができるかもしれないじゃない?」

                     「え?」


「…もう意味わかんね」

「ノン、すごすぎ…」


 「…そろそろ落ち着いてきた、かな」



 「じゃあ、ちょっとまた行ってくるね」



カチャッ




パタン



          「どうりで敵わないはずだよぉ」

            「ホントに観音様じゃん…」


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