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『Love Stories。』  作者: 日向理
Chapter.5
115/132

Episode.13


「バカ正直なのは昔から変わってないね」


 「え…」


「あとその、

『恥ずかしい台詞』をへーきで言えるところも」



「あなたの想像通り、私は

『落合健治』になる前のあなたを知っています」


「っていうか、私達、まだ恋人同士ですよ?」


 「え!?」


「この免許証に記載されてる

 生年月日は、これで合ってます」


「自分の生年月日は覚えてるのに、

 大切な恋人の私を忘れるなんて」



「…ふぅ」


「その『大切なひと』ってのは、単なる浮気相手」

「10年以上も行方くらましといて、

『心がぴったりとくる』?」


「なぁに浮気相手に本気になってんだか 冷笑」


 「でも本当にそのひとは

「なんで私が会いたいって言ったと思う?」


 「それは大切な話が

「『落合健治』を殺すため」


 「!?」



「あなたの中の、『落合健治』を殺すため」



 「ころ、す、…って」

「大丈夫、ホントに殺すような、

 馬鹿な真似はしないわよ 笑」


「仕事失う気なんて更々ないし」




「自分が元々『落合健治じゃない』って事は、

 ちゃんと理解してるでしょ?」


 こ くり


「じゃあ『落合健治は仮のもの』だってのも、

 ちゃんと覚えてる?」


 「・・・」


「ふっ、そこは覚えてないんだ 嘲笑」


「…ホンット都合よく忘れてるんだね」



ガサゴソ…


「これ、なんだかわかる?」


 「こ、せき…」


「そう、戸籍謄本」


「本当のあなたの」



「『落合健治』ってのはね、

 迷子になったバカのために、

 仮で作ってもらってるものなの」


「迷子はね、身元が判明したら、

 おうちに帰らなくちゃいけないの」

「本人の記憶が戻ろうが戻るまいが、

 そんなのは関係なく」


 「・・・」


「この免許証も、あなたが今住んでる場所も、

 あなたの居場所や…その『大切なひと』も」

「ぜーんぶがチャラになるの」


「あなたは『岡崎陽介』さん」


 「・・・」


「私は迷子になった陽介さんの、

 身柄を引き取りにきた恋人」


「本州大の吹奏楽団にあなたがやってきて、

 目の前でたくさーん魔法を見せてくれて」

「とん風でミックス定食を一緒に食べて、

 一人暮らしをし始めたあなたが合鍵を渡した相手」


「私はあなたの恋人の、

 杉下里紗だよ?『よ・う・す・け』さん♪」


 「!!」



「ふふ、やっと起きたぁ^^」


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