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『Love Stories。』  作者: 日向理
Chapter.5
114/132

Episode.12


 「あ!」

 「『思い出したくない』ってのは

  僕の勝手な憶測です」

 「客観的に見て「思い出したくないのかなぁって」

  そう思ってただけなので」


「じゃあ健治さんは記憶のパズルの、

 ピースが見つからないままなんですね」


 「…杉下さん、

  無茶苦茶お洒落なこと言いますね 笑」

 「ちょっとそれで1曲書けそうな気がします…

 『ミッシング・ピース』とかっていうタイトルで」


「ふふ 笑」


「あ、そうだ」

「免許証とかって持ってます?」

「ちょっと確認したいことがあって」


 「あ、いいですよ」

 「ちょっと写真、変な顔になってますけど 笑」


ガサゴソ…


 「はい」


「わっ、ホントに変な顔だ 笑」


 「なんでこういう証明写真って、

  笑っちゃいけないんですかね 笑」

 「これも写真撮った時、

  確認させてもらえなかったし」


「それは多分、運が悪かったんだと思いますよ^^」

「最近は確認してるほうが多いみたいですし」


 「杉下さんのは?」


「私のは、事前に写真屋さんで撮ってもらったものを

持参したので、完璧です^^」


「…見せませんけど 笑」



「そっかぁ」


「健治さん、5月生まれなのかぁ」


「…健治さんはそのパズルのピース、

 見つけたいと思いますか?」


 「んー、どうなんでしょう」

 「杉下さんとこうして話してるって事は多分、

  知りたいって気持ちもあるんだと思います」


 「でも」


「でも?」


 「今は『知りたい』って気持ちよりも、

 『伝えたい』って気持ちが強い、かな」


「『伝えたい』…」


 「最初にお会いした時に、

  一緒にいた『大切なひと』」

 「それこそ、パズルのピースみたいにそのひとと、

  ぴったりと心が繋がったんです」

 「そのひとはとても真っ直ぐな人で…テンパると、

  ちょっと不思議なテンションになるんですが 笑」


 「価値観とか物の見方とか、

  食べ物の好き嫌いとか…

  違うところはたーくさんあるんですけど、

  心がしっくりと落ち着くんです、

  そのひとといると」


「・・・」


 「記憶のピースは、単に

  見つかってないだけなんですけど、

  なんだかその人に、

  隠し事をしてるような気分になっちゃって 苦笑」

  

 「だから僕の全部を

  ちゃんと伝えたいんです、その人に」


「…じゃあ健治さんは、今が一番幸せなんですね」


 「いいえ」

 「これからもっと幸せになるので…

  一番ではないです」


「…そう」


「よかった」





「『壊し甲斐がある』ってのが分かって」



 「え?」




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