黄緑の旅人#1〜喜びの花・前編〜
「暑い...」
刺すような暑さが、体を締め付けている様だった。
しかし、あの「喜びの花」を見つけるまでは、耐えなければならない。
山を上りながら、旅人は思った。
山頂に付き、旅人は、早速辺りを調べ始めるのだった...
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「喜びの花」は、薬にも使われる、青い花だ。
「ある薬」の材料であり、飲むとあらゆる病気にかからなくなるんだとか。
今までも、その薬を求めて、人達は喜びの花を探し回ったが、未だ見つけた者はいないらしい。
いや……そもそも探す人間がいなくなってしまったのだ。
この世界、四次元には、ある病気が蔓延した。
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「ん、朝か...」
今日で旅人が喜びの花を探し始めて一週間になる。
レーダーに反映されている情報によると、この山に喜びの花があるはずであった。
しかし、一週間夜通し探してもない。
「これは一体どういうことなのだろう...」
この山の詳しい事を記した地図を見て、旅人はしばらく考えていた。
そして、数十分が経つ。
「!!」
旅人は、「ある事」に、気付き、立ち上がった。
そして、山を降りて行ったのである...
(レーダーでは、「この山に」喜びの花があるとしか分からない。じゃあ、地下にあったとしたら...?)
そこら辺に置いてあるツルハシを、旅人は掴み、また山を登る。
(地下に、喜びの花があったとすれば...)
そう思った旅人は、ツルハシを振り下ろした。
この「小説家になろう」での初投稿になります。
どうか、私の思う楽しい物語が書けたらいいです。
小説家を目指しているのですが、まだまだ未熟なので、アドバイス等々頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。