76話
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白亜の城はその廊下までもが美しい。
天井画や柱の彫刻、床に広がるふかふかの赤い絨毯はどれも真っ直ぐに伸びていて、直線の美を示すとともに、これでもかと贅沢な床面積を誇っている。
その美しい廊下にようやく出てきた三人の王子たちは少し疲れた顔をしていた。
「もう、三人で話し疲れたし、待ち疲れました。」
「エド、そう言うな。いつもよりたくさん話せて楽しかったではないか。」
「そうですよ、エド。お兄様の言う通りです。メイリーン嬢にお会いする前に前回の振り返りができて楽しかったではないですか。」
「…お兄様方と違って、僕はメイリーンのファンじゃなくて友だちになりたいですよ。一緒に遊びたい。剣も振りたい。」
「まあ、その気持ちもわかるな。ただ、友になれるほど自分に優れた点が思い浮かばないのだ。あれは別格だからな。」
「お兄様の気持ち、わかります。彼女は鑑賞に向いています。」
「フェルの言うことがよくわからないよ。」
「お兄様もご自分の気持ちを認めればわかりますよ。彼女は身近に感じるというよりは、鑑賞に向いています。」
いささか興奮気味のフェルナンド王子を、二人の兄弟はやや引き気味に見守っていた。
そうこうしているうちに、大広間に隣接する王族用の控室に到着した。
国王ヨハンと王妃ゾフィーが座って談笑していて、王子たちを笑顔で出迎えた。
「お前たち、揃ったようだな。では入るか。」
国王の言葉に侍従達が扉を開ける準備を始めて、広間の音楽が盛大に鳴り響き始めた。
先ほどまで疲れた顔をしていた王子たちの顔つきが変わり、王族としての威厳を表に出していた。
ようやくメイリーン嬢に会える、その期待と、王族としての責務から凛々しい顔立ちになった王子たちを引き連れて、国王と王妃は入場した。
盛大な音楽と大勢の貴族たちに迎えられて、国王ヨハンの言葉が紡がれる。
そして、またパーティーは再開し、貴族たちの新年の挨拶が開始となった。
国王たちが公爵から順に挨拶を受けていると、王子たちの待ち望んだメイリーンが侯爵夫妻とともにやってきた。
王族席に向かって階段をゆっくりと上がってくるメイリーンの姿をアウグスト達は思わず目で追っていた。
目の覚めるようなくっきりとした青色のドレスに、透き通るような白い肌、艶やかな髪は綺麗にまとめられている。
そして、何よりも、人形のような美しい顔立ち。
半年ほど会わないだけでまた一段と美しくなった、そんな輝くばかりの美少女が自分達に向かって歩いてくる様は非現実的な光景だった。
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