72話
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シャーリーが丹念に結い上げた髪の編み目一つ一つの美しさを、メイリーンは鏡越しに確認して思わず見惚れた。
幾重にも広がる曲線美が見事に描かれている。
「シャーリー、ありがとう。素晴らしい出来だわ。」
「お褒めに預かり光栄にございます。」
メイリーンは、両親であるスチュワート侯爵夫妻とともに王城の新年祝賀パーティーに向かうべく、メイドたちによって身支度をきっちりと整えられていたのだった。
秋に採寸とデザインを決めて発注したドレスを纏い、髪を結い上げて、ジュエリーをつける。
小さな貴婦人として、美少女メイリーンは昨年よりもさらに美しく、人形めいた見た目になった。
少しだけ唇の端を上げて微笑むと、誰もが目を奪われてしまうほどの魅力がほとばしった。
「そうだ。シロちゃんに見せたいな。」
「承知いたしました。お隣の部屋から呼んでまいります。」
「ええ、お願いね。」
ほどなくして、シャーリーは、シロちゃんを連れて戻ってきた。
丸っこくてもふもふしたシロちゃんも、よく見れば昨年より少し大きくなっているように思える。
「シロちゃん!」
「くぅーーーーーーん!」
シャーリーがいるので、シロちゃんは人語をしゃべらずに、鳴くことで感情を表してした。
目はキラキラとしていて、しっぽはぶんぶんに振られている。
どう見ても喜んでくれている。そんなシロちゃんを見ると、着飾って良かったと思えるのだった。
「シロちゃん、ありがとう。帰ってきたら今日も一緒に寝ようね。」
メイリーンは、シロちゃんの頭をゆっくりと何度もなでて癒されていた。シロちゃんも気持ちよさそうにしている。
シャーリーはその様子を見ながら、内心は可愛くて悶えていたが、メイドとしての仕事も忘れてはいなかった。
「メイリーン様、そろそろお時間です。」
「…わかったわ。シロちゃん、行ってくるね。また後でね。」
「くぅん。」
うなずいたように見えるシロちゃんにほっとして、なんとも名残り惜しく思いながらも、メイリーンは部屋を出た。
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