68話
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王都にあるもっとも高い建物である白亜の王城。そしてその正面玄関口に、立派な馬車が横付けされていた。
スチュワート侯爵とメイリーンは、お腹いっぱいになるまで王族との昼食会でのコース料理を堪能した後、丁寧にお礼を述べてから馬車に向かったのだった。
メイリーンは朝から衣装の着付けとヘアセット、王子たちとの訓練、そして国王や王妃たちとの昼食会と目まぐるしい一日で、まだ昼間だというのにぐったりと疲れていた。
その上での満腹だったので、馬車に乗ってすぐに眠たくなっていたのだった。
そんな娘の様子に気がついた侯爵は、メイリーンの背をそっとさすって言った。
「今日もよく頑張ったね。礼儀は気にせずに、少し横になりなさい。」
「お父様…。ありがとうございます。」
そして、メイリーンはクッションに頭を乗せて、すぐにすーすーと寝息を立てた。
「まだこんなに小さな子どもなのに、体力の限界まで頑張らせてしまったな…。」
実際にはHPは並みの大人よりもモリモリにあるメイリーンだが、運動したあとにおいしい料理で満腹になったこの状況はお昼寝に適し過ぎていたのだった。
しかし、スチュワート侯爵は、愛娘が小さくか弱いのに大変な思いをさせてしまったと苦々しい思いで訓練や食事会を見守っていたのだった。
今、自分に出来ることはしっかりねぎらってやること、そして、好きなことをする時間や環境を与えることだと思った侯爵は、愛娘をさらに甘やかすことを誓ったのだった。
そして、侯爵家の屋敷に着くと、メイリーンを抱きかかえて馬車を降りた。
メイリーンは深く眠っているのか動じることもないため、ひとまずはベッドに寝かせに行ったのだった。
さらにはメイドたちには、しばらく起こさずに寝かせてほしいと頼んだ。
メイドたちは高価なドレスがシワになることや宝石がベッドのリネンに絡むことを危惧していたが、主人である侯爵の言う通りにしたのだった。
王城に行くことから午後に予定を入れないようにしていたので、予定の無いメイリーンは誰にも邪魔されず、そのまま三時間もの間、たっぷりと昼寝をした。
メイリーンが起きてからあまりに高価なドレスがシワだらけになっていたことで、どうしようと青ざめ、シャーリーに泣きついたことを侯爵は知らない。
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