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45話

※メイリーン一家のご紹介

メイリーンの家名はスチュワート

父:侯爵、名前はアンドレ

母:侯爵夫人、名前はハンナ

同居の友達:聖獣フェンリル、名前はシロちゃん

麗かな春の陽気の中、メイリーンは草木や花々で彩られた美しい庭の一角にいた。

まだしばらくは王都を離れることができない父親の事情があるため、屋敷の一角にメイリーン専用の訓練スペースを設けたのだった。



今日もメイリーンは家庭教師のマクロン、護衛のジョン、メイドのシャーリーに見守られながら、新しい技を学んだり、既に教わったことのおさらいをしていた。


マクロンの方針で、一つ一つの魔法を細やかに制御できるまで繰り返し訓練している。

メイリーンは他の人がどうやって魔法を習得しているか知らないので当たり前だと思っているが、その厳しい教えをこなして平然としているメイリーンに、マクロン、ジョン、シャーリーは度々感動していた。


四属性の中級魔法は半分以上扱えるようになったところだった。



「さすがはメイリーン様です。このペースなら10歳までには上級魔法を教えることになるでしょう。間違いなく神童です!!!」


「そんな、ひとえにマクロン様の教えが素晴らしいからです。いつもありがとうございます。」


「なんという謙虚さ。内面までも素晴らしい。人格者でいらっしゃる!」


「まあ、お上手ですこと。ふふふ。」



いつも通り褒め合う二人。メイリーンとしては、マクロンの賛辞はもう受け流す対象だった。

メイリーンの素晴らしさを本人が自覚していないことに気づいたジョンがめずらしく口を挟む。



「お言葉ですが、マクロン様のおっしゃる通り、メイリーン様の魔法の出来はまさしく神童だと思います。」


「ありがとう。」



そして最近はジョンもマクロンみたいになってしまったのだった。

信者みたいな指導者という謎の存在が増えていることに慣れてしまった自分もどうかと思うが、とりあえずはスルーしておくようにしている。


前世では仕事を押し付けられることが多かったが、今世では面倒だと思ったら立ち入らないようにしている。少年神の熱烈な後押しの通りに、自分に素直に生きるのだ。



「そういえば、少しは剣術の基礎も覚えてきたので、宝剣に魔力を通して振ってみたいのですが、マクロン様はどう思われますか?」


「そうですね…。音楽の音色が流れる性質の物ですから、魔力を通してみることに問題はないと思います。ただ、国王陛下からの賜り物になりますので、スチュワート侯爵様に使用する旨を事前にお話ししたほうが良いでしょう。よろしければ、私からお話ししておきましょうか。」


「ええ。お願いします。お父様にお話ししておいたほうが良いですね。万が一少しでも刃を欠けさせたら、膨大な費用がかかりそうですもの。」


「それはそうですね。王城なら修復技術はあると思いますが、まさか下賜されたものを壊したとも言えませんので、秘密裏に直す方法を模索する必要がありますね。費用は膨大になるでしょう。」


「まあ。残念だけどやっぱり止めておこうかしら…。」


「いえ、ご心配はあるでしょうが、国王陛下に宝剣の披露を要請された場合に備えて、少しは扱えるようになったほうがいいでしょう。」


「なるほど、そうなのですね。」


「はい。この後、私とジョンで使用方法や安全対策について細かい点を確認した上で、私から侯爵様にお伝えしますので、メイリーン様は少々…、数日間はお待ち下さいね。」


「わかりました。楽しみに待っていますね。」



ついついにんまりしてしまう。

娯楽の少ないこの世界で、メイリーンの新たなるおもちゃ、もとい、音楽を奏でる宝剣を使えることになったのだった。

明日も午前10時に更新できそうです。平日は2日に1回更新しますので、よろしくお願いします。


そして、お読みいただきありがとうございます。

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