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44話

最近のメイリーンの日課を紹介する回です。

新緑の葉に朝露がつたい、朝日が差し込むことでキラキラと美しく輝く。

そんな春めいた陽気の中、今日もメイリーンは、宝剣のために、剣術の訓練をしていた。



ひと筋、ひと筋、剣筋を確かめるようにしっかりと素振りをする。朝の静かな庭先に、シュッ、シュッ、シュッと風を切る剣の音が響く。


朝食の前に、小一時間程度、柔軟体操から始めて、素振りや型を行っている。

メイド達は朝の準備で忙しいため、メイリーンはシャーリーの同行を断り、護衛のジョンに見守ってもらっている。


ジョンは時折、素振りや型についてアドバイスをくれるが、基本的にはあまり口を出してこない。そっと見守るのであった。


八歳になって数ヶ月経ち、少しだけ身長も伸びたメイリーンだったが、それでも子どもらしい手足の長さのため、剣はショートソードの刃を潰したものを使っている。


メイリーンは気がついていないが、ステータスの高さゆえに、一般的な子供ではそう何度も振るうことのできない重さのショートソードも軽々と持っている。

ジョンはそれに気づいていたが、いつの間にかメイリーンに心酔していたため、マクロン同様に「さすがメイリーン様」と思うことで即座に納得していた。他の子どもと同列なわけがないと思ったのだった。


屋敷から庭へ、紺色のメイド服を着たシャーリーがしずしずと歩いてくる。



「メイリーン様、そろそろお着替えになって食堂に参りましょう。」


「もうそんな時間なのね。軽く運動したからお腹すいちゃった。」



恥ずかしそうに微笑みながら話すメイリーンを正面に捉えたメイドのシャーリーは赤面になり、それでも表情を変えずに、体だけはわずかにわなわなと震えながら内心の悶えを必死に抑えていた。

そして、斜めからメイリーンを見ていたジョンはぴしりと固まってしまう。


美少女の無自覚な微笑みに朝から当てられた二人だった。



「朝食が楽しみ。ん・・・?行きましょうか。」



そして、そんなに変なこと言ったかしら?くらいにしか思っていないメイリーンは、スタスタと屋敷に向かう。

そんな自然体の美少女を見て、はっと我に帰った二人は小走りで追いかけるのだった。



両親と朝食を取った後は、自室へと戻り、講義の準備をする。と言っても、ノートや筆記用具はシャーリーが整えるので、それを見守っているだけだ。

メイリーンはもふもふのシロちゃんをブラッシングする。これはどのメイドにも渡せないメイリーンだけの仕事だった。


シロちゃんの艶やかでふんわりした毛並みに満足すると、座ってお茶を飲む。


そうして、今日もまたマクロンの到着を待つのだった。

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