41話
今日明日は2日連続で更新します。
当面の目標として、頑張れそうな時だけ連投して、それ以外は2日に1回投稿をできるだけやってみますー。
穏やかで優しい風が吹き、バルコニーから庭を眺めるメイリーンの髪をそっと揺らす。
これまでの慌ただしい日から一転、昼間は講義と訓練を行い、それ以外は家族と過ごす、そんな日常生活が戻っていた。
少し前に体調を崩した父親はすでに回復して、王城や領地のための用事に出かけている。
母親はたまにお茶会の誘いを受けて出かけているが、それ以外は屋敷にいる。なるべくメイリーンと食事を取るようにしているようだった。
訓練に精を出すメイリーンだったが、その中では、いわゆる転生チートな能力は父親以外にはなるべく隠せていると思っていた。ただし、家庭教師のマクロンや護衛のジョンには一般常識とは桁違いに速い習熟度を見せて度々驚かれていた。
そんないつもの日々を過ごすメイリーンも、今日で八歳の誕生日を迎えた。
しかし、社交デビューをしている同世代の貴族はいないため、特に誰かを呼んで祝うことはなく、家族だけでいつもより豪華なディナーをするだけである。
社交デビューの影響として、先日のパーティーで会った貴族家の当主夫妻やお茶会に来たご婦人と言った、メイリーンの両親の知人たちから品の良いプレゼントが贈られたのであった。
そしてそのお返しはメイリーンの両親が後日行う。
穏やかな両親の優しい愛情を感じながら、楽しいひと時を過ごして、メイリーンは感謝の気持ちでいっぱいになり、自室に戻る前には両親へお礼を言った。
そして、寝るときはもふもふのシロちゃんと一緒にベッドへ向かった。
優しくシロちゃんをなでていると徐々に眠たくなってくる。メイリーンは本当に幸福だと思いながら、眠りに落ちていった。
後日、満たされた気持ちのまま、メイリーンは久しぶりの外出先として、教会へ行き、感謝の気持ちを伝えようと少年神へ祈りを捧げた。
目を閉じて真摯に祈りを捧げると、また、一気にまばゆい光に包まれ、目を開けるとあたり一面真っ白な空間が広がっていた。
そして、どこからともなく、ギリシャ神話風の白い大判の布を纏った少年の姿の神が現れた。
「こんにちは、メイリーンさん。」
「こんにちは、お久しぶりです。」
「うふふ、お元気そうでなによりです。笑顔のメイリーンにお会いできて嬉しいです。」
「ええ。おかげさまで穏やかで幸せな日々を過ごしています。本当にありがとうございます。」
「いいえ。私にできることをしたまでですから。シロちゃんとも仲は良いですか?」
「はい。優しくて明るい子で、一緒にいると落ち着きます。とっても和みます。」
「それは良かった。あの子は良い子です。まだ幼いですが、その分真っ直ぐですね。」
「はい。あ、思い出したのですが、シロちゃんといるときにステータスボードを見れました。」
「そうですね。普通の人は見れないらしいのですが、私や天使、聖獣たちがいれば見れますね。あとは、メイリーンの鑑定魔法でも見れないでしょうか。」
「えっ。あっ。そう、そうですね。鑑定は人間に対しても使えますよね。私ってば、気がつかなかったなんて…。」
「そうですね、ちょっとだけ待っててくださいね。」
そう言うと、すぐに神の姿が見えなくなった。
そして、次の瞬間には、同じようなギリシャ神話風の大判の布を巻いた、ストレートの長髪を一つに束ねた、彫りの深い美形の男性を連れて立っていた。
「メイリーンさん、彼は天使のミエール。彼に説明してもらうね。」
「私はミエールです。あなたに神が少し過剰な能力や聖獣を与えているのは、私の考えがうまく伝わっていないためです。色々と心配させて申し訳ない。」
「えっ。あなたが…。いえいえ、申し訳ないなんてそんな。ええっと、いつもありがとうございます…?」
「なんと、さすがは神の選びし者。器が大きくて助かります。
それで、鑑定ですが、他の魔法と同じく使えば使うだけレベルが上がります。また、あなたの場合は、他の方より三倍ほど経験値が貯まりやすいため、次第に通常の人よりもより詳細な鑑定結果を得やすくなるでしょう。」
「えっ、三倍?!!」
だいぶ不穏な言葉が出てきた。ということは、私のステータスは一体…。
不安で少しずつ血の気が引いていくメイリーンだった。
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