40話
祝40話
ひとりで自室に戻ったメイリーンは、慌ててステータスチェックを行おうとしていた。
転生時から七年間忘れていたつけが怖い。大盤振る舞いな少年神がどのようなステータスを与えてくれているのか。
ひと呼吸して、覚悟を決めてから唱える。
「ステータス、オープン。」
何も起きなかった。
「ステータス、オープン。」
やはり何も起きなかった。
「ステータス、オープン。ステータス、オープン。ステータス、オープン。…え。どういうことなの。」
ステータスが見れずに戸惑っていると、ふと声をかけられた。
「メイリーン、ステータスが見たいの?」
「うわっ。あ、シロちゃんかあ。びっくりしちゃった。」
「ああ、ごめんね。このままメイリーン以外に誰も来なければ、喋っても大丈夫かなって様子を見てたの。それで、ステータスを見たいの?」
「う、うん。見たい。見れるの?」
「えーと、こうして、こうして、こう。いいよ、もう一回言ってみて。」
「うん?ステータス、オープン。」
ぱああああーと、光輝きながら、ステータスボードが現れた。
「おおお、シロちゃん、すごいね。」
そして、出てきたステータスに驚く。
「え?なにこれ。やだ。大丈夫なの?」
■ステータスボード
名前:メイリーン
年齢:7歳
職業:なし
レベル:10
HP:103
MP:450
魔法:全属性
スキル:料理、鑑定
ギフト:アイテムボックス、レシピ検索
「メイリーン、どうしたの?」
「えっと、どう受け止めていいかわからなくて。そういえば、他の人のステータスがわからないのよね。私くらいの平均が知りたい。後、出来れば大人の平均も。」
「平均って言うのはよくわからないな。」
「そうだよね。集めて調べるものでもないんだろうね。うーん。どうしたものかな。」
非常に悩ましく思って、考えてみるものの、良い手が浮かばない。
シロちゃんが聖獣フェンリルであることは父親だけに明かしているが、その父親は体調不良で寝込んでいる。苦しんでいる人にステータスの説明や頼み事なんてとても出来そうに無い。
どうしたものかと思うが、あまり訓練を抜け出すのも不自然だ。一旦戻るしか無いかと、モヤモヤした気持ちを引きずりながらも、気持ちを切り替えようと努めた。
「ねえ、メイリーン。わたしが何人かのステータスを見れればいいのかな。」
「えっ、そんなことできるの?」
「うん。本人に内緒でこっそり見れる。ただ、暗記できないからその場で喋って伝えるだけだよ。だから、他の人に聞こえないようにこっそり見れる場所があればいいかな。」
「すごいね、シロちゃん!ありがとう。今すぐは無理だと思うけど、今度その機会を作るね。よし、一旦庭に戻って、また後で会いに来るね。」
「うん。メイリーン、いってらっしゃい。」
「いってきます。」
シロちゃんの頭を撫でてから、部屋を出て訓練に戻る。早くこなして、ステータスチェックに戻りたい。その一心でとてつもなく集中して訓練したせいか、マクロンとジョンの剣術の訓練は予定より早めに終わった。
「…さすが、メイリーン様でございます。」
なぜか、少し呆然とした表情のマクロンとともに。
マクロンは、剣術でもメイリーンの習熟が予想よりも早すぎて、カリキュラム再編となりました。
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