少年の獲得したスキル
「そういえばさあ、スキルって何よ」
『今更⁉』
ある日の昼下がり、僕は自分に部屋にてだらだらしていた。
前回タイトルに「日常」って入ってたけど割と今回が日常会である。
「早く言うがいい、さもなくば湖に沈めるぞ」
『はん、やってみろよ』
「言ったな?」
俺は壁に立てかけていた剣を手に取り、鞘から引き抜く、が
「抜けない、何故だ⁉」
『おいおい、これでも一応神器だぜ?これくらい朝飯前よ!』
「くっそ腹立つ!」
と言うか話がそれまくってる。
『スキルとは、』
「唐突だな!」
『スキルとは人が危機に面すると確立で手に入るものの事を指す。一説によれば人の未覚醒だった脳のどこかが目覚める事が原因であると言われている』
「ちょっと引くぐらい喋るな」
『お前が言うたんやろ』
「関西の言葉もですか?今回作者ふざけ過ぎじゃ?」
やけに流暢な剣。というかこの状況客観的に見ればやばい人だな。
「そういえばスキル獲得した時の声って何?」
『あれはよくわからん』
「おい、というか僕の世界では聞こえなかったし、ここの世界の人は聞こえるのか?」
『ああ、ここの世界の人は聞こえる。おそらくお前の世界で聞こえないのはただ単純に聞く術を知らないだけだろう』
「そんなもんか」
まあしかし神やらなんやらが関わっているんだ。元居た世界の常識で考える方が間違いだな。
つかなんだ?この回、作者やることないのか?もっと頑張れよ。
「スキル遠視発動」
という名の目を凝らす作業、しかしその地味さと裏腹に能力は本物だ。文字通り遠くのものが見える。
「ま、それだけ何だけどね」
『乙』
こいつは後で沈める。
ふと腕の時計を見つめ、時間が迫っていることに気付く。
ちなみにここの世界においての時間の概念は変わらない
「こんにちは、ツバキ」
部屋を出ると早々のルートと鉢合わせる。というのもこれから今後の方針を勇者と会議する。
今の日本語おかしい気がするけどいいや。
「ようツバキ」
「勇者。そういえば、」
若干きになった事がある。
「魔法ってどうやて使うんですか?」
「ああ魔法か」
φに聞くと純粋にうざいので勇者に聞くことにした。
「あれは俺もあんまりわからないんだよ。ルートも感覚だとしか、俺も使えないしな」
「そうなんですか」
魔法がnothingらしいです。若干残念だが逆に言えば敵も使ってこないってことだからな。
結果オーライ。
「さ、二人とも集まったし、始めよう」
こうして三人で勇者会議が始まった。