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12/10^16のキセキ〜異世界で長生きすればいいだけ……だけど妹たちに手を出すなら容赦しない!〜  作者: 嘉神かろ
第3章 二つの輝き

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第10話 アルジェの『魂の進化』講座

二話目です!


前回と今回、どちらも説明&フラグ建て回になります。


ぶっちゃけ、大半はストーリーに出てこないようなのばかりなので、後書きに書くまとめだけみてもらってもいいです。


今後も「〜講座」シリーズは読み飛ばしてもいいです。後書きと前書きだけ確認すれば。

3-10 アルジェの『魂の進化』講座

「……うぅむ」


 それぞれが今話した知識を噛み砕き、吸収しようとしているようです。

 ぽっと出の私の話を真剣に聞き、頭ごなしに否定する事なく、かと言って鵜呑みにするのではなく疑問点があればその都度聞く。しかもソレは、全く新しい知識です。もちろん、土台のあるものもありましたが、なかなかできることでは無いですね。

 この国が大国足り得た理由の一端でしょう。


「しかし、この知識……。【転生者】か? いや、しかし……」


 まあバレますよね。


「ええ、そうです」

「(どういうことだ……?)」


 私も全ての原子、物質の事を知っているわけでは無いです。その事は念を押しておきます。魔素の様な特有の物質もありますし。


「そちらも、あまり広めないでいただければ」

「まあ問題なかろう」

「ありがとうございます」


 バレても問題ないと言えばないのですが、積極的に広げて面倒ごとが起きても嫌です。


「ああ、そうだ。アリエル、自分の種族、確認してみなさい」

「種族、ですか?」


 突然の私の言葉に困惑しつつも、鑑定の魔道具を利用して確認しています。


「『人族』のは……、え?」


 おー、やっぱりですか。

 これはますます勝てなくなりますね。


「アリエル、どうしたのだ?」

「ジュリウス様、その、種族が、ですね」

「種族がどうかしたのか?」


 これ知ってる人、どれくらいいますかねー?

 ジジイの知り合いのエルフの女王様なら知ってるかもですね?


「種族が、『英雄種(Hero)』に変わってるんです……」

「「「…………」」」


 おー、固まりましたね!

 なんか面白いです。

 しかし、まさかの英雄種、Hero(ヒーロー)ですか…。私の設定だと、鑑定のルビが英語なのはかなり上位のものになるんですよね……。


「これから徐々に体が作り変えられるから、多少感覚が変わるかもしれないわ。そうね、長ければ一週間くらいかかるかも。タイミングを見て慣らしておくべきね」


 て、アリエル、聴いてます?

 というか、他の人も。……ダメそう?





「……アルジェ、説明してもらってもいいかな?」


 最初に復活したのはミカエル様ですか。意外ですね。

 せっかくですから知ってることと、〈鑑定眼〉の内容を説明してあげましょう。


「先程の模擬戦で〈制魂解放〉のレベルが5になった事が原因ですね。どの種族でも、そのレベルになれば魂が昇華して、一つ上位の種族になるんです」

「ほう。『鬼神の系譜』など一部の種族が成長して進化するのとは別ですか?」

「ええ、全く別ね。アレはそうゆう体の仕組みをしてるだけだから。この進化は魂そのものの進化よ」


 以前話した“例外”のことです。

 そもそも『鬼神の系譜』は、魂としては完成されてますから。例外と言う意味では、『鬼神の系譜』こそがそうであると言う方が正しいでしょう。


「では、『闇森妖精』だと何になるのでしょうか?」

「ダークエルフは、『上位闇妖精(ハイ・ダークエルフ)』ね。エルフも同じ、“闇”がつかないだけ」

「なるほど。せっかくですので、ここにいる種族の上位種族……進化先を教えていただけませんか?」


 どうやらヴェルデの学者魂に火をつけたようです。


「ええ。えっと、さっき言ったダークエルフは省くとして、ローザ様とローズの『闇妖精(ダークフェアリー)』は『月妖精(ムーンフェアリー)』か『死妖精(デスフェアリー)』。ミカエル様の『猫人族』は『猫又人(ねこまたひと)族』。

アイリス様の『水妖精(ウンディーネ)』は女性なら『妖精女王(ティターニア)』で男性なら『妖精王(オベイロン)』、それか男女どちらもなれる『死毒妖精(ポイズンフェアリー)』ね。ああ、『人族』も本当は『高位人族(ハイ・ヒユーマン)』になるの。どの種族でも、持ってる称号によっては、アリエルのように特殊な進化をする事があるのよ」


 ジジイも確実に進化してたでしょうから、『龍人族(ドラゴニユート)』の上位種、『古代(エンシェント・)龍人族(ドラゴニユート)』ですかね。あるいは……。


「『猫又人族』? 聞いた事ないね」

「進化以外では産まれませんから。尻尾が二本になって魔法への適性が妖精種に準じる程になります。あとは、どの種族もですが寿命も延びますね」

「それは魅力的だね。まあかなりハードル高いけど」

「妖精は二種類進化先があるみたいだけど、エルフやダークエルフは無いの?」

「ええ。そもそも妖精種は、存在が不安定な所があるんですよ。エルフやダークエルフは“世界樹の加護”を受けてますから、割と安定しているのですが。 それに、二種類といっても片方は闇落ちみたいなものです」


精神的にヤバいか、瘴気や強力な呪いに侵されてるとなっちゃうんです。


「へ〜。じゃ〜、お母様とローズと違って、私の種族が進化したら属性が関係なくなるのは〜?」

「『水妖精』を含めた四元素の名を冠する妖精族と、闇と光の妖精族は系統が違うんです。詳しいことは省きますが、『水妖精』、『火妖精(イフリート)』、『風妖精(シルフィ)』、『土妖精(ノーム)』は『妖精王』、或いは『妖精女王』の眷属で、自然の調和を図るために生み出された存在です。ですから、進化したら親元の王になります。元の種族で得意な属性は変わりますがね。対して、光と闇はそれぞれ、太陽の神と月の神の眷属で、世界そのもののバランスをとっています。両者共にその役割上、自然や世界との境界線が曖昧なのが、存在が不安定な理由ですね」

「では、エルフとダークエルフは本来は森との境界線が曖昧なのか?」

「ええ、そうなります。あ、妖精は精霊が受肉して発生した種族なので、意識して訓練すれば〈精霊化〉ができるようになりますよ?」


かなり難しいんですがね。


「じゃあ、私が特殊な進化? をした原因の称号って分かりますか? 必要なら開示しますが……」

「そこまでしなくていいわ。【上位迷宮攻略者】とか、そのまま【〇〇の英雄】とか、英雄系の称号をもってたらそれよ」


 一定ランクの、とはつきますが。下位や中位の迷宮攻略ではダメということです。一定ランク以下でも、ものによって進化先のランクに影響があります。


「【竜殺し(ドラゴンキラー)】、でしょうか?」

「それね」


 うわー、まさに英雄! って感じの来ましたよ。

 取得条件は中位以上の竜種を位ごとに決められた一定数、一定以上の貢献度を稼いだうえでの討伐です。【英雄種】になったのも納得のランクですよ!


「ところで、グラシア姉妹の進化先はなんですか?」


 とはアリエルの質問です。


「私は、種族名は変わらないけど『始祖』になるわね。ブランは、『王狼人族(ロイヤルウルフメン)』のどれかね」


 “黒狼の民”なら多分、『冥王狼人族』でしょうが、【神狼の加護】が何かしそうなんですよねー。

 私の加護は……どうでしょう?

 『始祖』の時点で、『鬼神の系譜』と同じく【調停者】という管理者さん達に近い、謂わば“世界のバランスを保つもの”になります。実際の神ではありませんが、その雑用係くらいの上位存在になるので、加護が何かするなら二回目の進化だと思うんですよね。

 まあそこまでは言わないでおきましょう。

 ついでに言えば、普通の『吸血族』が進化したら『真祖』ですね。


「いくつかあるのか?」

「ええ、一部の獣人種族は、民族によって進化先が変わります。なんでかしら?」


 ほんとに。調べ()たらわかりますが。


「あとは、そうね。次はレベル MAXで進化するから。しないこともあるけど」

「ま、まだするのですか……」

「二回目の方は個人差が激しいのだけど、そもそもそこまで至る人は早々いないでしょうね」

「そうよね〜」

「スキルとか、才能とか、色々絡むわ。妖精種なら寿命のない半精霊になることが多いから、ずっと王様やれますよ?」


 冗談めかして王太子の『闇森妖精』に言ってみます。


「流石に永遠は勘弁してほしいがな」


 そう言ってジュリウス殿下が肩を竦めれば、他の王族の方々も、尤もだとばかりに笑います。

 本当に権力欲がないんですね。


 最後に、〈限界突破〉と〈制魂解放〉、特に〈制魂解放〉はかなりの危険を伴うのでむやみに“進化”を目指さないようにと釘を刺してから王城を後にしました。



☆まとめ

・〈制魂解放〉がレベル5になると種族的に進化するよ!

・レベル10になった時にもう一段階進化する人もいるよ!

・条件次第では特殊な進化をする人もいるよ!

アリエルさんみたいにね!



明日も投稿しようかな・・・?


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<ステータス>

名前:アルジュエロ・グラシア /F

種族:吸血族

年齢:18

スキル:

《身体スキル》

鑑定眼 言語適正 (魔力視) (神聖属性適性)→光属性適性 縮地 吸血lv7 高速再生lv7 気力操作lv6(1up) 武王lv8(1up) 刀帝lv7(2up) 淫乱lv8 威圧lv5 魅了lv6 隠密lv4 解体lv3 舞踏lv5(2up) 見切りlv6(2up) 身体強化“気”lv6(2up) 気配察知lv4 演算領域拡張lv6(1up) 高速演算lv6(1up) 並列思考lv5(1up) 限界突破lv2(new)

《魔法スキル》

ストレージ 時魔法lv5 空間魔導lv4(1up) 創翼lv6 飛行lv5 魔力操作lv MAX(1up) 火魔導lv7(1up) 水魔導lv6 土魔導lv8(2up) 風魔導lv8(1up) 光魔導lv8(2up) 闇魔導lv6(1up) 神聖魔法lv6(2up) (死霊魔導lv1) 隠蔽lv MAX 身体強化“魔”lv7(2up) 魔力察知lv3 物質錬成lv5 付与lv4 契約


称号:(転生者) 吸血族の真祖 (12/10^16の奇跡) 強き魂 (魔性の女) (副王の加護) 寂しい人 うっかり屋 戦闘狂 鬼師匠 禍佗神流正当継承者 血の盟約ブラン・グラシア) 恒星の支配者(new)


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