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異世界で、エース達と我が道を。  作者: RedHawk8492
第4章 おいでよ!第二拠点の森
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3話 ハイエルフ、合流

【視点:ホーク】

恐らく最適であろう組み合わせを思いついてイヤーな汗が滲み出るも、ここまできて決定を覆すわけにも行かないので総スルー。思いつかなかったことにしよう、そうしよう。

艦隊は問題なく航海を続け、予定時間通りに停泊地点に接近した。さてトージョー、接岸方法なんだけど……ってコレか。デカイけど、確かに接岸には最適だ。



「ご覧のとおりLCACを用意しました。現場指揮は、総帥がお取りください。」

「了解、部隊を預かるよ。」

《トージョーより各部隊、出撃開始。ミッション区画を出てからは、総帥の指示に従え。》



トージョーの指示で、空母フォード1後部のミッション区画より、自分たちが乗っているLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇2隻が出撃する。一般名称はホバークラフト呼ばれるものであり、全長26.4m・全幅14.3mと、かなり巨大なもので武装も搭載されている。M1戦車も運べるほどの積載能力を誇っており、陸地も走行可能など、汎用性の高い乗り物だ。

武装に関してだけど、奴等の趣味か知らないが、オリジナルで試験時に搭載されたGAU-13 30mmガトリング砲がそのまま残っている。その他にもMk.19 40mm自動擲弾銃があったのだが、LCACの運用として正しい武装なのかは自分の知識では不明である。トリガーハッピーでヒャッハーしたいだけじゃないだろうな。


アメリカ級強襲揚陸艦からも4隻が出撃しており、船体下部から噴出されるエアーで水しぶきが作られ、それをプロペラが拡散させるため視界が悪くなった。加速中のため、エンジンの騒音も凄まじく、お世辞にも快適ではないものの、用途が戦闘向けのため仕方ない。

LCAC1隻に搭載されているハネウェルTF-40ガスタービン4基による騒音も凄まじいものの、2隻には人員輸送用モジュールが搭載されているため、ハイエルフが乗り込んだ場合も問題ない。自分達もこの区画に乗っており、ハティとスコルはホバークラフト独特の乗り心地を楽しんでいた。でもエアクッションに爪とか牙はNGだぞ?わかったな?



前を走行していたLCACが見晴らしの良い砂浜に接岸し、陸軍の歩兵部隊が展開している。久々出番となったディムース率いる歩兵連隊だ。とても頼りがいがあるが、ハイエルフ相手にネタに走らないことを祈る。

最後に自分達のLCACが接岸し、ヴォルグ達と共に下船する。100m程先から森が広がっており、人の気配は全く無い。現に、成層圏に居るビッグアイが付近をサーチするものの、関係者以外は全く居ない状況だ。



《ビッグアイ3より総帥、正面より二人歩いてきます。例の兄妹ですね。》

《了解した。ディムース、誤射に気をつけろよ。》

《了解。各隊、冷静にな。みんな、丸太は持ったか?》



持たなくて宜しい。さっそく不安になってきたぞ。


そんな会話の数秒後、森の向こうに人影が見える。遠目ではあるものの、2つの影が砂浜に現れ、こちらへと頭を下げた。それに続き、後ろからゾロゾロと40人の集団が姿を表す。

やがてこちらに近づいてきており、距離50mほどのところで一時停止した。その中の更に一人が数歩前に出たのだが、例によってイケメン面である。後ろの連中も同様だ、羨ましすぎるぞエルフDNA。



「総帥様、私は集団の長、リガルと申します。」

「I.S.A.F.8492総帥のホークだ、敬語を使えないが察して欲しい。事前に話は聞いている、準備は整っているか?」

「はい。あの木の向こうまでは、荷物の運搬を終えております。」

「わかった。自分達の部隊が輸送するから、皆はここで簡単な検査を受けて欲しい。隊員の指示に従ってくれ。」

「承知しました、問題ございません。」

《よし、それでは行動開始だ。輸送用のLCACは前進してくれ、適量を積み込み次第ピストン輸送だ。》



自分の横に居たLCACのエンジンが始動し、砂浜を進んでいく。ハイエルフ達は避けるように大げさに距離をとったけど、まぁ初めて見たらそんな反応になるよね……。輸送に関しては、あの小隊に任せておこう。

こちらに来たハイエルフ一行は、風邪にかかっていないか、怪我は無いかなどの簡易的な検査を受けている。順調に進んでいるらしく、特に大きな問題も無さそうである。


そんな集団を観察していると、チラホラと土汚れらしき傷の付いたハイエルフが確認できる。戦闘や災害でついた怪我か、もしくは畑仕事でもしていたのだろうか?

もし後者の作業なら、第二拠点でも続けて欲しい。産業として何かしらは継続させなければ、独立した時に何もできなくなっちゃうからね。



「リュックとリーシャ、ちょっといい?」

「はい、何でしょうか?」



わからないことは、とにかく質問だ。ハイエルフ兄妹を呼び、ヒアリングを開始することにした。



「えーっと、皆が避難先でやってた労働の辺りを知りたいんだけど……そうだな。何か栽培していたりとか、あった?」

「ございます。ハーブの類や、小麦が主ですね。野菜も作っておりました。」

「おや、小麦の栽培ができるの?」

「はい。元々私達はパンが主食でしたし、隠れながら生活して居る時も小規模ながら栽培しておりました。畑は移動時には放棄してしまうので、常に生産していたわけではありません。」

「リーシャ、それは硬いパンですよね?」

「……えーっとハク様、硬くないパンがあるのでしょうか?」

「あるのです。」

「あるのですか!」



ありますよ。とノリたいところだが考えを纏めよう。小麦と聞いて少々驚いた自分の質問に対し、リーシャが答えたのだが、これは大きな情報だ、聞いてよかった。


小麦が作れるのだったら、作り方も知っているみたいだしパン屋とかを開いてはどうだろうか?喫茶店の横で営業して喫茶店にパンを卸してもいいし、直販所を設けても良いだろう。流石にイースト菌を使うパンは知らないだろうから、そのあたりは要教育になるかな。

パン屋が開けるなら、第二拠点以外でも、今後のハイエルフが行う産業の1つにできる。ハクも言っていたけれど硬いパンが主流なこの世界では、絶対流行る。肉系を使ったガッツリ系のメニューを置いておけば、8492の皆も通うかもしれない。エルフの特権で男はイケメン女は美女しかいないんだし、そんな従業員が作ったパンと知れれば客寄せとしても十分だ。


発展型として、ピザ屋も一定の需要はある。出汁さえ作れれば、簡易的なうどん屋なんかもいいかもしれない。お好み焼き、ワッフルやドーナッツという、彼らにとっては未知の道(アンノウン・ロード)もある。ともかく小麦が作れるなら、可能性は多種多様にあるわけだ。

ダジャレのセンスはさておいて、第二拠点に戻ったら、さっそく栽培スペースを検討しよう。隊員全員の小麦を賄えるとは思っては居ないが、西側にスペースがあるので大きな小麦畑にしてしまっても良いかもしれない。土壌だけならこっちで作れるし、それでハイエルフ分は賄えるはずだ。



「総帥様。何か、お考えがあるのでしょうか?」

「そうだねー……ハイエルフの数が揃ってきたら、小麦畑を作ったらどうかと考えてる。小麦ができればパン屋とか、他にも色々と発展ができるからね。他には何かあった?」

「労働になるのかはわかりかねますが、集落の警備や結界の維持も重要な役割でした。」

「ん、結界って?」

「我々ハイエルフは……ハク様やフェンリル王には遠く及びませんが魔力が強く、遠方から探知されやすいのです。そのため結界を用いて、魔力の発生源を遮断しているのです。」



あ、そういうことか。エンシェントが発見できないって言ってたけど、こういう原理があったのね。第二拠点では似たようなことをフェンリル王一家もやっていたし、手伝えそうなら手伝ってもらおうかな。

聞いてみると、肩代わりは不可能だが手伝い程度はできるようだ。具体的には普通の塗り壁と似ており定期的な保守が必要になるようで、その類とのこと。結界の範囲次第だが、8492の哨戒ついでに行ってもいいかもしれない。


その流れを聞いていたのか、一段落したタイミングで、リガルがこちらにやってきた。



「総帥様、我々の仕事の内容でしょうか?」

「そうだね、移住先では必ず何らかの仕事をしてもらう。あ、病人とか妊婦とか、子供とかは別だよ。項目はいくつかあるけど、基本的には2つかな。生産側と、警備側。生産側は今のところハーブと小麦を育ててもらう程度で、警備側はフェンリル王が張っている結界の修復作業が任務だね。」

「なるほど。程度にもよりますが、どちらもこなせると思います。」

「こっちも作業の勝手が分からないから、とりあえずやってみて欲しいかな。負担が大きそうなら減らしたり、余裕があるなら増やしたりと調節はするよ。」

「感謝致します。さっそく、皆に伝達してまいります。」

「あ、リュックとリーシャも一緒に行ってあげて。今回の移動は強制じゃないから、不満があるなら船に乗らなくて良いことを強調しといてね。」

「承知しました。」



宜しくどうぞ。ということで、ハイエルフ側への説明は3人に任せることにした。説明している風景をチラ見すると、「なんだ今までと同じか」という声が聞こえてきた。働かざる者食うべからずは実行するつもりだけど、無理をさせるつもりは無いよ?

反乱というか反対意見も無さそうで、終始穏やかに進行している。8492の隊員も荷物の積み込みに関して何度か相談に来たが、容易に対処できる内容だった。


ハイエルフ40人に対して今回の作戦部隊は10倍ほどの人数が居るため、積み込み作業も順調すぎるほどに進んでいる。どうやらピストン輸送の必要もなさそうで、あと10分もすれば荷積み作業も終了らしい。終われば全員船に乗せて、そのまま基地に帰還だね。



《至急、フォード1-CICより総帥。》



……あとコレで終わる的な思考、フラグになっちゃってたのかな。このタイミングの緊急無線って、敵が来たパターンじゃない?


某お空リムのような例外はありますが、漫画アニメに出てくるエルフの容姿って高レベルで整っていることが多いですよね。この設定って、どこで広まったのでしょう?日本だけ?

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