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別世界で俺は体感バーチャルTPSの才能がとてもあるらしい。  作者: 風祭 風利
第26章 従属神に誘われ
321/348

第313節 魔王の部下と戦闘、特大魔法

一応戦闘メインで話を進めています。

[大悪魔導師マーシナルが

 立ちふさがった!]


 さてと、ここまできて中ボス、それも魔王の直の部下と考えるとかなり厄介な相手だろう。 何をしてくるか。


[マーシナルの絶対零度の

 世界!]

[辺り一面が凍てついた!]


 マーシナルが持っている杖でフィールド一体が超低温の世界になった。 急な体温変化が現れたため、体がかじかんでくる。 今持っている武器では駄目だ。 狙いが定まらない!


[ヒソラの武器変更!

 手錠小刀(ワッパーアンドナイフ)]


 今までは寸胴だった部分を、ここの敵の一部を「加工」により手錠のような形にした。 これによって巻き付けることなく相手を拘束することも可能となった。


[ヒソラの拘束投げ!

 マーシナルは39のダメージ!

 マーシナルは拘束状態になった!]


 そして早速手錠部分をマーシナルに当てて、体を拘束するが、改めて考えてみれば、杖を持っている部分は無事なので、これは失敗したかな? と思う。 次から使うときは相手の攻撃特徴を見極めてからでもいいだろう。


[イサリヤの業火の伊吹!

 マーシナルに40のダメージ!

 辺りは元の温度に戻った!]


 おお! イサリヤナイス! 辺り一面を覆っていた氷すら溶かすその伊吹。 流石は竜人族と言ったところか。 そうイサリヤに向けて少しだけ口角を上げると、イサリヤも胸に手を当てながら頷いていた。 「我が主のために」的な感じで。


[ユナのサモン! マドプランター]


[マドプランターの根をはる!

 マドプランターは根をはった。

 マドプランターの体力が

 回復した!]


 ユナも俺が言ったことをしっかりと実行してくれた。 目の前に現れたのは一見樹木のように見えるが、この茶色は幹ではなく泥で出来ている。 戦闘では一度も会わなかったが、こいつは水辺を住処としていて、地中に根を生やすことで、がっしりと体を固定して、敵の攻撃を仰け反らせることなく対処できるのだ。 当然養分は土からもらっているので、なかなか倒せない敵でもある。 そんなモンスターをなぜわざわざサモンで召喚させたのか。


[マーシナルのフレア!]

[マドプランターに65のダメージ!]


 答えはこれだ。 マドプランターを先頭に立たせて、かつ根を張らせてしまえば強固な防御壁へと早変わりだ。 


[ヒソラの刺突!

 マーシナルに74のダメージ!]


 むっ、針の部分もそれなりにモンスターの素材を使って「加工」はしたが直接的な火力にはなってないか。


[イサリヤのドラゴンクロー!

 マーシナルに133のダメージ!]


 おお、イサリヤの右腕だけ竜のようになって、マーシナルに振り下ろされた。 それなりにダメージが入った。 魔導師関係は魔法が強い分防御面が疎かだから助かるぜ。


[ユナの雷防壁(エレクウォール)

 ヒソラ達の前に、雷を纏った

 壁が出現した!]


 ユナの魔法の習得なのだが、彼女は攻撃呪文よりも、防御呪文関係の方が得意なようで、俺達を囲うように雷の膜が目の前に現れた。 これで、水呪文は通りにくくなったので、体力面では楽になる。


[マーシナルのフレイム!]

[マドプランターに88のダメージ!

 マドプランターは倒れた!]


 マドプランターを集中攻撃されたせいか、マドプランターは元が泥とは思えないほどカラカラになって、最終的には砂のように崩れ落ちてしまった。 良くやったぜ。 お前は。


[ヒソラの武器変更!

 左 撲滅刀

 右 ダイヤモンドソード]


 こいつに遠距離的な攻撃は皆無だと感じ、近距離特化に武器を変える。 どちらの武器もこの建物の中で拾ったもので、左手の撲滅刀は太刀、その輝きはまるで露が滴り落ちるかのように綺麗な太刀筋である。 そしてダイヤモンドソードもかなりの業物で、透明度はずば抜けていて、向こうにいるマーシナルが剣越しに見えるほどだ。


[ヒソラのダイヤモンド

 カット!

 マーシナルに122のダメージ!]


 二刀流を上手く使って八の字、そしてVの字を描き、ひし形を作って、その後に爆発が起きる。 毎度思うのだが、こう言った演出って、どのタイミングでダメージが入っているのだろうか?


[イサリヤのドラゴンクロー!

 マーシナルに134のダメージ!]


 イサリヤは一番火力が出ると判断し、そこ攻撃一択でいくようだ。 速く終わらせられるのならそれでも問題はない。


[ユナのサモン!

 マドプランター]


 ユナは再度マドプランターを召喚する。 本質が分かっているようで、かなり楽にはなる。


[マドプランターの水肌!

 マドプランターは水に纏われた。]


 それはマドプランターも同じで先程おもいっきりフレイムを浴びされたので学習をしたのか、直ぐにやられないように体に水を纏わりつかせる。 前回召喚させたのか記憶が残っているのだろうか?


[マーシナルのライト!]

[ヒソラに55のダメージ!]


 フレイムで攻撃が出来ないと判断したのか、マーシナルが光魔法に変更してきた。 してきたのはいいのだが、これが意外と厄介な攻撃なのを思い知らされた。 ユナにはなるべく当てたくないな。


[ヒソラは超回復錠を使った!

 ヒソラは100回復した!]


 とにかく今は回復が最優先だ。 回復量の上がる錠剤の方にしておいて本気で良かったぜ。


[イサリヤのドラゴンクロー!

 マーシナルに131なダメージ!]


 イサリヤはもう言わずもがなって感じで殴りに行ってるな。


[ユナの吸血!

 マーシナルに30のダメージ!

 ユナは30回復した!]


 ユナがマーシナルに近距離攻撃を仕掛けた。 牙で敵の首もとに噛みつきに行って、ついでに吸血を行ったようだ。 あ、でもめちゃくちゃ苦虫を噛み潰したような表情してやがる。 こりゃ戦闘が終わったら吸われるな。


[マドプランターのマッド

 ショット!

 マーシナルに60のダメージ!]


 マドプランターが手から泥を射出する。 そんな攻撃方法だったのか、お前。


[マーシナルのフレイム!]

[ヒソラに40のダメージ!]


 攻撃がこちらに飛んできた。 どうやら対象を絞られていたのは、マドプランターが「根をはる」で埋まっていたからであって、逃げられるような状況ではないので、代わりに身に受けるといった具合なのだろう。


[ヒソラの双剣乱舞!

 マーシナルに70のダメージ!

 マーシナルに77のダメージ!

 マーシナルに65のダメージ!

 マーシナルに66のダメージ!

 マーシナルに63のダメージ!

 マーシナルに59のダメージ!

 マーシナルに92のダメージ!]


 二刀流と言えばやはり乱舞。 ダイヤモンドソードを真下に下ろすところから始まり、撲滅刀は下から上へ、右、左の順番で、左上、右下、右上、左上と斬りつけて、最後に上に上げた2つの剣を同時に振り下ろす。 最後の一撃だけは2つの武器の攻撃なので、ダメージも2倍相当になっていた。 そうでなければおかしいのだが。


[イサリヤのドラゴンクロー!

 マーシナルに133のダメージ!]

[ユナは回復錠をイサリヤに

 使った!

 イサリヤは40回復した!]

[マドプランターのマッド

 ショット!

 マーシナルに60のダメージ!]


『くくくっ、ここまで

 私を苦戦させるとは・・・

 そこらに転がっている

 奴らとは全く違いますね。』


 魔王の手下だから仕方ないと思う反面、やはり尊厳は考えていないようだ。 最早迷う理由はない。 こいつを倒して、魔王に挑みに行くんだ。


[マーシナルの擬似太陽!

 放り投げた珠は太陽となり

 辺りを照らす!]


 あいつ! かなりの魔力を消費してでも太陽を作り出したと言うのか! 薄暗かった辺りが、今度はこれでもかと言うくらいに明るくなっていた。 ユナが苦しそうな表情をしている。 マズイ! ユナにとっては致命的か!


[ヒソラの双剣乱舞!

 マーシナルに106のダメージ!

 マーシナルに66のダメージ!

 マーシナルに65のダメージ!

 マーシナルに55のダメージ!

 マーシナルに61のダメージ!

 マーシナルに104のダメージ!

 マーシナルに89のダメージ!]


 もう一度同じ乱舞を繰り返す。 何回かダメージが上がっているので、恐らくクリティカルが入ったのだろう。 これはありがたい。


[イサリヤのドラゴンクロー!

 マーシナルに133のダメージ!]

[ユナの影潜み!

 ユナはヒソラの影に隠れた。]


 太陽に照らされている為、影が作られている。 ユナの「影潜み」は本来は敵の影に入る技で、3~4ターンの間、敵に狙われることもないが攻撃も単調になってしまう。


 今回は俺の影に隠れることにより、目の前の太陽から身を隠した寸法になる。 影潜みは影が無くなるような状態でなければ、常に発動するので、ある意味絶対安置とも言える。


[マドプランターのアクアヴェール!

 ヒソラ達は水のカーテンに

 守られている。]


 マドプランターもその危機を感じたのか、自分自身を含めて、俺達を水のカーテンで保護してくれる。 これで暑さもなんとかなる。


『くくくっ。

 そこまでしておきながら

 よもや逃げる気力も

 無くなったか? ならば

 全てを葬ってやる。

 観るがいい! 我が最強の

 最終魔法を!』


[マーシナルの大火力魔法!]


 マーシナルは天に杖を掲げ、呪文を唱える。 そしてその後に俺達の真上から大きな隕石のような球体が現れ、そして俺達の真上に落ちて爆発した。


『ははははははっ!

 我が最終魔法の前には

 何人たりとも立つことは

 許されないのだ!!』


[マドプランターに150のダメージ!

 マドプランターは倒れた!

 ヒソラに124のダメージ!

 イサリヤに150のダメージ!

 ユナに110のダメージ!]


『はははははは!

 ・・・・なに!?』

「まあ、お前に許しを乞う理由なんてものは一切無いんだがな。」

 俺は勝ち誇ったかのように笑っているマーシナルに減らず口を叩いてみる。 実際にこうして俺達は立っているが、正直ユナの雷防壁とマドプランターのアクアヴェールがなければ明らかに即死だった。 これは紛れもない事実である。


 しかし地面の抉れ方が凄まじいせいで影の中にいたはずのユナにまでダメージが入ってしまった。 だがこの特大魔法を受けても立っていられるのは皆のお陰だ。 俺だけじゃぁ絶対に死んでいた。 その事に感謝しつつ、


「さてと・・・決着といこうぜ・・・」


[ヒソラのダイヤモンド

 カット!

 マーシナルに200のダメージ!

 マーシナルは倒れた!]


 俺の最後のクリティカルヒットにより、マーシナルは灰となり、塵となり、消えていった。

今回喋っているのはヒソラと敵だけです。 分かりやすいように区分はしました。

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