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別世界で俺は体感バーチャルTPSの才能がとてもあるらしい。  作者: 風祭 風利
第26章 従属神に誘われ
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第294節 チンピラとあっさり、レベル上げ

[余所者が入ってくるん

 じゃねぇよ!

 怪我したくなかったら

 失せな!]


 砂漠から歩いてようやく着いた街でそんな激励をもらった。 まあ、言い方からしてみたら激励でもなんでもないんだけどな。 目の前にいるのも明らかなつっぱりだし。


『な? その街はそんな輩ばっかやで? 下手に相手してると疲れるだけや。』


 空間の向こうのアドバイザーからそんな事を言われる。 ならまあ中に入る事はなくてもいいな。 そのまま踵を返すか。


[おうおう! 失せろとは

 言ったが、ただでなんて

 言ってねぇだろ?

 金目のものを全て

 置いていきな!]


 まあ当然ながらそう来るよな。 さて本当に置いていくかどうか迷うところだな。 全額渡す必要もないからここは・・・


「なんだったらそっちの嬢ちゃんを置いていってもいいんだぜ? へへっ、中々のべっぴんさんだなぁ。 この辺りじゃ全く見かけられないからなぁ。 俺が可愛がって・・・」


 そう言ってイサリヤに手をかけようとした男の手を掴んだあと、軽く捻りあげる。


「がっ・・・! な、何しやがる!」

「お言葉ですが我が主以外に体を触れさせる気は一切ありません故、主がお怒りになる前にこのような措置を取らせて頂きました。」


 意外と容赦無いことを言っているが、とんでも発言をしているのをしっかりと耳にしているからな? もう少し言葉選ぼ?


[て、てめぇら!

 ただでこの街から出られると

 思うなよ!?]


 チンピラがそう言うと視界が暗転し、戦闘画面に移り変わる。


「うへぇ、ここで戦闘かよ。 面倒だな。」

「申し訳ありません。 主様。 私が余計なことをしたばかりに・・・」

「まあ気にするな。 俺もどうせ一発食らわせてただろうし、今回は間が悪かったってことで。」

『やっぱりそういうところは主と従者の関係だから似るよね。 飛空の性格、ある程度反映されてるんじゃない?』


 海呂の言うことももっともかもしれない。 その辺りはやり易いから気にはしてないが。


[ヒソラはどうする?]


 今さらそんなウインドウは意味ないな。 逃げる選択肢は毛頭ない。


[ヒソラの凪ぎ払い!

 チンピラAに49のダメージ!

 チンピラBに47のダメージ!

 チンピラCに47のダメージ!

 チンピラ達は倒れた。]


 あれ?


[くっ! 覚えてやがれ!]


 そう言ってあっさりと引き下がっていった。 戦闘にすらならなかったぞ?


「輝己、どういうことだ?」

『ああ、その街に居続けると、やたらチンピラに絡まれるが、そいつらの戦闘力は皆無やねん。 攻略本にもそう書かれておるから、多分そいつらにステータスはほとんど設定されてないんとちゃうかと思うねんな。 ちなみに対面でも1人ずつやれば同じことが起きるで。』


「お前の言っていた疲れるって・・・」

『経験値の得られん戦いを申し込まれ続けるという意味や。 とりあえずその街から距離を置きな。 そこにおるとまた絡まれるで?』


 輝己の言う通りにするために街の入り口から出るのだった。


「なぁ。 次の目的地はあそこだろ? 離れちゃっていいのか?」


 俺の上についている道標の矢印は街を向いている。 確実に向いている場所はそこなのだが、入れないのは意味があるのだろうか?


『ま、本来ならアカンが、ストーリーの攻略上仕方ないことや。 ちゃんと対策はある。 まずはその街の近くにある小さな集落に行きな。 そこを拠点として、行動をするんや。』


 そう言われてマップを見ると、確かに近くに集落らしき建物の集合地があった。


「主様、日が沈みそうになっております。 移動は早めに行きましょう。」


 確かに夜になったらなったで厄介そうなので早急に移動をすることにした。

 改めて集落らしき場所に着いて分かったことがある。 ここに住んでいる人達が利用しているのは砂の中に埋まっている建築物だった。 それなりの空間があれば住めるようだ。


「それで? あの街に行ってなにをしてくればいい訳さ? それを聞かないとむやみやたらに街に入れないぞ?」

『簡単な話が、その街を牛耳っとる親玉と会って、話をつけることや。 街自体はそんなに広くはないが、問題はアジトのほうやねんな。』

「なんだ? かなりの迷宮のようなシステムになってんのか?」

『それもあるんやが、なにより厄介なのが敵のほうや。 アジトは地下へと進むダンジョンのようになっとるんやが、そこで出てくるギャングがまあ、手練れやねん。 地上にいるのは本当にチンピラやが、アジトの中にいるやつらはほんまに手を焼くで?』

「それ2人で入っていって大丈夫なのかよ?」


 いや、チンピラやギャングごときで負けていては話にならないのだが、簡単に死んではいけない体ゆえに慎重に行きたくなるのだ。


『街に入る前にある程度レベルアップさせんといかんかもな。 イサリヤのレベルじゃ、心もとないかもしれんし。 いくら竜人族とはいえレベル差の前じゃ厳しいかもしれん。 準備は怠るなよ?』


 分かってるって。 それじゃ、また2日ほど頑張りますかね。


[ヒソラ 職業 シーフ

 LV 31

 攻撃 88 防御 60

 素早さ 120

 HP 100 MP40 運40]

[イサリヤ 竜人族

 LV 23

 攻撃 56 防御 23

 素早さ 41

 HP 67 MP 51 運29]


 丸々2日を費やして、レベルをここまで上げた。 敵もそれなりに強くなっており、中でも砂中を潜る「スナマンタ」には苦戦を強いられた。 なにせ奴は常に砂の中にいる上に潜ると目標にも出来なくなるため、倒すのにかなりの時間を用いてしまった。


 その他にもサボテンの敵だったり(急に走り出したりはしない)、さそりっぽい敵だったり、砂塵の風だったりとこちらも多種多様な魔物が現れたものだ


「とはいえ随分と時間を掛けちまったが、こんだけレベルを上げりゃ充分じゃねえか?」

『お疲れ飛空。 1時間で随分と伸びたわね。』


 鮎がそう言ってくるがひとつ疑問に思った。


「あれ? 2日分過ごしたから2時間じゃないのか?」

『今回はそうじゃないみたいだね。 なにか条件があるのかな?』


 改めて考えてみるとこちらの時間と向こうの時間はかなりずれている。 しかしここでずれ方が変わってくると俺の体感もおかしくなる。 今まではこちらの1日=あちらの1時間 という認識だったのが こちらの2日=あちらの1時間となってしまえば不都合というよりは複雑化してしまう。


「んー、こういう場合はこちらの女神に聞いてみるのが一番だな。」


 そういって集落に戻る。 ここにある聖堂ではないが、神に対するお祈りは出来ると言う場所により祈祷を掲げる。 すると辺りの光が失せ、まるで別の空間にいるかのような錯覚になる。 まあ元から別空間なので今更感はあるが。


「お呼びでしょうか? ヒソラ。」

「外の世界とこっちの世界の時間の流れが変わったようなんだけど、なにかした

 ?」

「いえ、私は何も。 私に出来るのはちょっとした運命の流れを変える程度。 時間までは操れませんよ。」

「じゃあイサリヤの件も本当は違うのか?」

「イサリヤ・・・そのような名前を貰えたのですね。 彼女の場合は「ヒソラに仲間を加える」という運命に導いただけです。 生成したのもそのためです。」


 じゃあその気になれば仲間を増やせれるってことなんだろうなとは思ったが、あくまでも「運命操作」なので、物量以上のことは出来なさそうだ。 ゲームのシステムっていう壁もあるしな。


「分かった、それが聞きたかったんだ。 ありがとう。」

「ヒソラ。」


 元に戻してもらおうと思ったときに、女神に呼び止められた。 どうしたのだろうか?


「イサリヤはお気に召しましたか?」


 そんな質問だった。 言わずもがなな事を言わないで欲しいものだ。


「ああ。 最高のパートナーだよ。」


 そう言って、女神にグッドサインを出す。 その後に元の祈祷場所に戻される。 どうやら分かってもらえたようだ。 さてと、色々と考えることは山積みだけど、まずは目先の問題でも解決しにいきますかね。

飛空達ののレベルについてですが、一応の話としては定期的に提示はしていこうとは思っていますが、基本は考えないものとお思い下さい。

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