チャプター6 クロマク探し裁判編(1)
今回は、犯人ではなく、全ての事件の黒幕を探して欲しいので、
今回だけクロマク探し裁判としております。
なお、今回は非常に短いです
全ての情報共有を終えたぼく達は、謎の誘導に従って、1つの部屋に辿り着いた。
そこは、コンクリートで壁も床も覆われた、銀の部屋。
無駄な色を徹底的に排除したその部屋の中心に、ゲシュタルトのマスクがぶっきらぼうに机の上に置かれている。
そして、その真ん中を囲むような形で16の席----つまりは、ぼく達が座って議論すべき椅子が用意されていた。
???「早かったですね、意外と」
と、ぼく達が部屋に入ると共に、彼は口を開く。
薄水色の髪を伸ばして、目元を隠すアイマスクを付けた彼は、車椅子の上でぼく達を待っていた。
???「ここに来るまでに何人、死んじゃいました? 何度、裁判を潜り抜けましたか?
----そして、本当に、この"コロシアイ生活"を終える準備は整えましたか?」
彼は、本当に出来るのかという、凄みを出しながら、ぼく達に問うた。
???「はじめまして、自己紹介しておきましょう。ゲシュタルトの代わりにこの裁判を、運営することを任されました者です。
----その名も【超逸材の恐怖】こと、オワリ・シュウマツ。またの名を月曜日の化身、ゲッちゃんです。
【超逸材の恐怖 オワリ・シュウマツ】
オワリ・シュウマツ----いや、ゲッちゃんと名乗る彼は、「ふふっ」と笑っていた。
ゲッちゃん「さぁ、全てを終わらせる裁判を聞かせておくれ。
どんな真相であろうとも、乃等野サロンが作り出した、もっとも濃い災厄たる、このゲッちゃんが受け止めてあげよう」
----さぁ、裁判開始だ。
オワリ・シュウマツとは、乃等野サロンが書いた作品の中で、一番残酷なキャラである
全ての人間に休みがあり、その休みが終わって、また無意味でつらい仕事をするというイメージで名付けられた《終わり・週末》というキャラクターは、当初はただの"狂言回し"でしかなかった
----けれども、乃等野サロンの仕事に対する、相当なる悪意が込められて、全ての犯罪者の神と言っても過言でもない、最悪の化け物が生まれた