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◇思い出に浸ってみようか
「じゃあねーヒタッチー! ありがとねー!」
「サンキュー」
「ちゃんと課題やるんだよ」
発車メロディーが鳴り響く駅。ホームに立つ未砂記とすぅ君、電車の出入り口で二人に手を振る私。やがて頭上でドアチャイムが鳴り、赤いランプを点滅させながらドアが閉まった。隔絶されたその瞬間、私はちょっとだけ切なくなった。電車はキイイインと高周波な音を発てて走り出し、二人の姿が見えなくなったところで座席に掛けて車窓を眺める。
こうしていると、なんだか昔を思い出しちゃうなあ。小学校は未砂記と一緒に電車通学してたっけ。いま乗ってるタイプの電車じゃなくて、車体にオレンジと緑の塗装が施された古い電車だったけど。あの頃と比べたら、色んな物事が変わっていったな。でも、未砂記との友情は変わらないのは、私にとっては不動のハッピーだ。
小田原に着くまでの三十分、ちょっと苦くて、とってもハッピーな思い出に浸ってみようか。
お読みいただき誠にありがとうございます!
今回のイラストは私おじぃが描きました。幼い頃から美術の成績が著しく低かった(5段階の2)のですが、今後コツコツ練習してゆこうと思います。




