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いちにちひとつぶ ~迷える君への贈りもの~  作者: おじぃ
高校生活 春

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朝陽を背に歌う

「どんな朝でも陽は昇〜っている、曇り空でも、雪の日でも」


 サイクリングロードを東へ五百メートルほど進んだところにあるボードウォークまで歩き、太陽を背にして歩き出すと、未砂記が不意に歌い出した。ボードウォークとは、簡単にいえば木の板で出来た広場だ。


「新曲?」


「うん! でも最近ちょっと不調なんだよね〜。部長になって、良い曲作らなきゃとか、進路の不安とか色々出て来てさ」


「保育士になるための専門学校行くんだよね」


 ちなみに私は大学に進学して、小学校教諭を目指す。これは小学生時代に体験した辛い思いに由来するものだ。


「そうなんだけど、それはそれとして、趣味も続けたいじゃん。音楽のチカラで誰かをハッピーにしたい気持ちは卒業しても、一生変わんないと思う」


「一緒にやろうよ。ずっと」


「うん、そだね! やろう!」


 こんな些細なきっかけが、ずっと音楽を続けるきっかけになったりするのだろう。それに、大人になってもかけがえのない親友と会う頻度を上げる理由にもなる。私にとって、それは間違いなく最高に素晴らしいことだ。未砂記にとっても、そうであってほしい。ずっとずっと、いつまでも。

 お読みいただき誠にありがとうございます!


 更新まで遅れる見込みでございましたが、予定していたお話の前に今回のお話を加えました。


 冒頭に未砂記が口ずさんでいた歌詞は、本日中にフルバージョンで詩として別途公開予定でございます。

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