遭遇 part2
遅くなりました~
まだあんまり推敲していませんが、投稿してしまいます(笑)
今度投稿できるのはいつになるか分からないので……
それから何度かの交戦を経、目的地――すなわちこの山の頂上へ辿り着いた。
ただし、頂上と言っても標高は高くなく、開けてもいないので眺めが良いとは言えなかった。なので、2人は到着してすぐに鉱石を集め始めた。
「鉱石ってのは山の中から採掘するんだと思っていたが、違ったんだな」
鉱石を拾いながら、クロードが言う。
鉱石は比較的重く、赤みがかっていたりするので素人目にも識別は容易い。
「いや、合ってるさ。普通は地中で眠っているものだ。それに、ここの鉱石の質は高くない」
ガイン曰くここの岩石にはかなりの量、確率で金属成分が含まれているらしい。しかも、ここはあまり知られていないので、鉱石を横取りされる(その表現はどうかと思うが)ことも無いと言う。
ガインは他にも鉱石から金属成分を取り出すには錬成士に依頼しなければならないこと、鉱石や金属は売っているが、(高いから)ほとんど買わないことなどを話してくれた。
「さて、こんなもので良いだろう」
話しているうちに決めていた量を集めていたようだ。そこまで多くは拾わないらしい。
太陽が頭上に昇っていた。ちょうど正午といったところか。
「終わりか。もう帰れるんだよな?」
クロードは荷物を背負いながら、ガインのもとへと行く。
「そうだ、もう帰れるぞ。じゃあ、戻るとするか」
2人は来た道を引き返していく。帰路の途中はガインがこの世界のことを中心に話してくれた。
この大陸には約30の国があること、今は戦乱の時代にあるが、この国は大陸の東端にあり、更にここは辺境の地なので平和であること、ガインは昔他国に仕えていて、騎士大将だった(意外という顔をしたら殴られた)こと。いろいろな情報を知ることができた。
そんなとき、ガインがいきなり立ち止まった。
「どうした? 何かあったのか?」
後ろからクロードが怪訝そうに尋ねる。
「さっき俺達が倒した魔物の死体が無い。これは警戒した方が良いかもしれない」
見れば、確かにここは先程魔物達を倒した場所だ。赤黒い染みがところどころに見受けられる。しかし、肝心の死肉や骨などはほとんど見当たらない。
「ただの獣かもしれないが、『ディヴァー』かもしれない。そいつは死体を貪る大型魔獣だが、勿論生者にも襲いかかる。果たして2人で相手にできるか……」
ガインは誰ともなく語り出す。
「ディヴァーは紫の肌、緑の鬣を持ち、鋭い牙があり、足が速くて獰猛なんだ」
訊いてもいないのに特徴を話す。クロードのために教えてくれたのかもしれない。
そこで、2人は素早く山を下りることにした。気を引き締めつつ、歩調を早める。ガインはディヴァーは音に敏感なので注意するように、とも言った。
しかし、足音を殺して慎重かつ素早く下山する2人に邪魔が入った。
魔物が現れたのだ。進路も退路も塞がれているので、戦うしかない。
「くそっ! 何でこんなときに!!」
ガインが焦りと怒りを露わにする。しかし、それはクロードも同じだ。
「あっちを頼んだ。速攻でな!」
「分かった!」
ガインの指示でクロードは後方の敵を迎え撃つ。
なるべく音を発生させるのは避けたかったが、それを防ぐのは不可能だった。何故か、これまでの戦闘では楽に倒すことができた魔物の動きが機敏だ。
眼前のスケルトンを横薙ぎにしようとしたのだが、相手は剣を立てて斬撃を受け止めた。
「何っ!?」
少なからず動揺し、驚きが声になった。そしてその隙を突かれ、反撃をしてきた。
上段からの振り下ろしを膝をたわめつつ両手で受け、反動の力で弾き返す。そして、よろめく相手の胴を薙ぐ。
すると、スケルトンは呆気なく崩れ、骨の残骸と化した。耐久力は他のものと同じのようだ。
続いて他を相手にするが、あとの魔物は来る途中に遭遇した敵と同じくらいの強さで、悪くてかすり傷で済んだ。
そして、ガインの方へ振り返る。彼は何匹かの魔物達に囲まれて奮戦中だった。
クロードはガインを囲む敵のうち、一匹のスケルトンに背後から斬り掛かる。スケルトンは先程と同様に脆く、簡単に崩れ落ちた。
「終わったな。さあ、早く行くぞ」
瞬く間に群れを倒した彼らは、先を急ぐ。
キリの悪い場面で切ってしまい、申し訳ありません……
次回は1ヶ月後までには投稿したいと考えております。
更新速度は遅いですが、見捨てないで下さいね(>_<)
まだキャラが2人しか登場していませんし……
それでは、次回もよろしくお願いしますっ!