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第三話 カラーレンジャー 前編 4.動き(6)

 

「うわっちゃー・・・。」


 見てはいけないものを見てしまった気がした。いや、実際見ないほうが良かったのかも。


 サッカー部の練習中、忘れてしまったタオルを取りに教室まで戻ろうとした廊下の端で、緑川と黒沢が手を繋いで帰る姿が目に入る。こんなトコ、広樹が見たらショックを受けるに違いない。

 どうする?広樹が緑川に告白して玉砕する前に真実を話すか。それとも緑川本人から語られるのを待つか。もしくは流れに任せて広樹が玉砕するのを見届けるか・・・。

 しばらく考えたが、第三者が口を出すことではないだろう。そう思って黙っていることにする。


「黒沢だったかぁ・・・・。」


 あの二人が突然ラブラブになるとは思えない。むしろ明日学校で会ってもお互い普段通りに振舞う可能性の方が高い。

 俺としては実際の所を聞きたいが、もし二人が両想いであった場合、俺の広樹への態度が難しくなってくる。


(やっぱり、知らんぷりしよう・・。)


 俺は二人が消えた方に背を向けて、再びグラウンドへ駆け出した。

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