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第二話 恋愛 5.キャンプ(8)
「あの二人本当にずっとピアス探してるな。」
「そうね。」
「そろそろ手伝った方がいいか。」
「青山くんさぁ。」
「ん?」
「中学の時彼女いた?」
「え。あー、うん。」
「どんな子だった?」
「・・今日一緒の女子の中だったら、花田に一番近いタイプかな。」
(やっぱり・・・。)
「じゃあ、どんな子が好み?」
「え、うーん。どんなって言われてもなぁ。」
「私、青山くんの事好きなんだよね。」
「え!・・・・・あ、ありがとう。」
「とりあえず付き合ってみるとかなし?」
「・・・・・。ごめん。」
「言うと思った。」
「え?」
「頑張ってね。」
「え、ちょっと待って。・・頑張ってって、え?」
「好きな人子いるんでしょ。」
「何で知ってんの?」
「分かった!もうぶっちゃけない?」
「え!?」
「私も話したんだし、青山くんもぶっちゃけちゃってよ。話聞いてあげられるし、応援するよ?」
「・・・。ごめん。ありがとう。」