番外編 初恋 (白田優 編) 3.山下
水曜日の朝。当番だった僕はいつも通り花壇に水を撒いていた。最近は少しずつ空気が冷たくなっていて、花壇の花の数も減ってきている。段々数を減らして冬休み頃には何も生えてない状態にする予定だ。
するとこちらに近づいてくる足音が聞こえた。朝のホームルーム前のこの時間に普段生徒がここに来る事はない。顧問の三咲も今日は職員会議で顔を出さない筈だった。
(誰だ?)
考えつつも水やりを続けていると、意外にも僕に声がかかった。
「あ、白田くん。おはよう。」
花壇の横に立っていたのは堀川だった。まさか本当に園芸部の見学に来たのだろうか。
「・・・おはよ。」
「あの、三咲先生は?」
「職員会議。」
「そうなんだ。」
堀川は落胆の表情を見せる。僕はそれが気になった。別に放っておいても良かったのだけれど、何故かその時の僕は堀川に声をかけていた。
「相談したいことでもあった?」
「え!なんで分かったの?」
「そんな顔してれば誰でも分かるよ。」
「あ、・・・」
僕の言葉に堀川は両手で自分の顔に触れる。
「明日また来なよ。三咲先生が一人で水やりしてるから。」
話は終わったとばかりに花壇に向き直ると、再び堀川が控えめに声をあげた。
「白田くんさぁ、山下先生の噂聞いた事ある?」
僕は再び手を止めて堀川の顔を見る。山下の噂といえば、
「・・・没収されたものが返って来ないってやつ?」
「うん。」
「何か取られたの?」
「・・・。『君に届けて』っていう少女漫画なんだけど。」
「それが返ってこないから三咲先生に相談しに来たんだ?」
三咲に言った所でどうにかなりそうな問題じゃない気がするが。
「こんな事相談できるの三咲先生ぐらいしかいないし。」
まぁ、うちの学校じゃそうかもな。
「それにね、香奈恵が一緒にiPod没収されたの。それはその日の内に返って来たんだよ。」
「・・・へぇ。それはおかしいね。」
「だよねぇ。」
チャイムの音が鳴る。話はそこまでにして僕達は教室へ戻った。
* * *
「お前言えよ。」
「バーカ。ふざけんな。」
音楽の授業中。僕の前に座る二人の男子がコソコソと三咲を見ながらそんな事しゃべっているのが耳に入る。
現在音楽室で僕たちはビバルティという作曲家の曲を聴かされていた。音楽のことはさっぱりなので、退屈な時間だった。それは他の生徒達も同じようで、オーケストラの演奏に紛れておしゃべりしているのがほとんどだ。
約15分間曲を聴いた後で、三咲が曲と作曲家について話し始めた。最後に質問を受け付けると、先程の男子生徒の一人が顔を上げずに声を出した。
「グラビアやってるって本当ですか?」
その瞬間、男子達の多くが笑い声を挙げた。「誰だよ」とか「言うなよ」とか、そんな声で音楽室が騒がしくなる。
グラビアというのは先日笠原が言っていた七瀬ゆみというグラビアアイドルに三咲が似ているという噂のことだろう。
(・・馬鹿な奴ら。)
面白そうに生徒達が三咲の顔を見る。軽くかわすのかと思っていたが、一瞬だけみせた三咲の傷ついた表情に血の気が引いた気がした。
そしてすぐに僕も馬鹿の一員だったと気がつく。
男子生徒達にとってはからかいに過ぎないのだろうが、女性からすればそれでは済まなかったようだ。言い返さない三咲に調子に乗った男子生徒の一人が更に口を開いた。
「水着見せろよ!」
腹の中が熱くなった気がした。
今度は三咲もなんとか笑って授業を進めようとするが、中々生徒達は静まらない。気がつくと、僕は手を挙げて立ち上がっていた。
「先生。今の何て曲ですか?」
一瞬教室が静まり、その後どっと生徒達が笑い声を挙げる。そこに笠原が「今まで何聴いてたんだよ~」横やりを入れた。
三咲は驚いた表情をした後、ぎこちなく笑って「授業の最初にも言いましたが、今のはビバルディの『春』です。」と答えた。すると小島も便乗して「ビバルディってどこの国の人ですか~?」と質問する。またも生徒達が笑った。
そして三咲はいつもの笑顔を見せる。
その顔を見て僕は腰を下ろした。
放課後。僕は花壇の前で軍手とゴミ袋を用意していた。今日は月に一度の雑草除去をする日だ。三咲も同じく軍手をはめて二人で草むしりをしている。珍しく三咲は黙って作業を進めていた。
あらかた草むしりが済んだところで、三咲が控えめに花壇の方を見たまま小さく呟いた。
「白田君。」
「はい。」
「ありがとね。」
「何がですか?」
訊かなくても本当は分かっている。今日の音楽の授業の事を言っているんだろう。
けれど、礼を受け取るつもりはなかった。その為にあんなことをしたのではないし、あくまで僕は授業の質問をしただけで、それ以上の他意はない。そう、自分に言い聞かせる為でもあった。
「・・・ううん。ね、ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど、いいかな?」
三咲はそれ以上今日の授業のことには触れなかった。その代わりに心もとない表情で今度は僕の顔を見る。三咲のこんな顔を見るのは初めてじゃないだろうか。
「・・・。どうぞ。」
改まって教師が生徒に話すことなど想像もつかない。何がなんだか分からないまま、僕は頷いた。断ったらどうする気なんだ、とかそんないつもの悪態は出てこなかった。
「実はね、大学時代お世話になった先生から留学の話が来てるの。」
「・・・・・・。そうですか。」
留学。
そうか。まだ三咲も若いのだ。ずっと教師をやるわけじゃない。そういう選択肢だってあるのだろう。
「この学校も産休の先生の代理だし、臨時の期間が終われば時間があるから・・。」
「臨時って元々いつまでだったんですか?」
「今年の三月まで。春からピアノの勉強を一からしたいなって思ってて、そうしたら丁度留学のお話を戴いたの。」
「・・良かったですね。」
頭の中で色々な言葉が巡るがそんなことしか言えなかった。そもそも僕がどうこう言う問題じゃないし、止めた所で三咲が留学を辞めるとは思えない。
止める?
何の為に?
自分でも何故そんな考えが浮かんだのか分からない。こんな風に考えが混乱するなんて初めての経験だった。
「うん。・・・・。でもちょっと迷ってる。」
三咲の言葉に動揺しているのが分かる。軍手の中の手にじっとりと汗が滲んだ。
「・・どうしてですか?」
「臨時だけどこの学校で音楽の教師やってみて、学校の先生っていいなって思ったの。でも・・」
三咲自身教師を続けるか迷っているらしい。
僕は必死で言葉を探した。いつもの自分らしい言葉を。どこかに居るはずだ。いつもの自分が。物事を外から見つめている自分が。
グラウンドの方を見る。運動部の生徒達がランニングをしている。どこかで笛の音が聞こえた。体育館からかもしれない。
いつもの放課後。いつもの学校。
軍手を取ると汗で濡れた手が外気に触れた。そこだけがひんやりとして頭が冴えていくきっかけになる。
「教職なんて留学期間が終わってからでも出来るでしょう。せっかくのチャンスなら行った方がいいんじゃないですか?」
「・・そう思う?」
三咲は顔を上げて僕を見た。
大丈夫。いつもの僕だ。
「はい。」
「そっか。」
三咲の口元は小さく笑みの形を作る。けど本心は笑っていない。そんなのは三咲の目を見れば簡単に分かる。その顔を見てまたじわりと手元が熱くなる。心臓が落ち着かない。
「ありがとう。」
「いえ・・。」
話が終わると僕達は片づけを初めてその日の部活動を終えた。
体の芯が冷えるような風が吹いて、冬が近づいていることを感じさせた。
* * *
廊下を歩いていると階段に差しかかった所で、小さな悲鳴に続いて金物同士がぶつかるけたたましい音が響いた。
驚いて階段を見ると、二年の女子生徒が実験室へ運んでいたステンレス製のトレイを落としてしまったようだ。彼女自身も屈んでいるので転んでしまったのかもしれない。足元にはトレイが十数枚散乱している。
「大丈夫ですか?」
真っ先に小島が二年生に声をかけた。僕と笠原も拾うのを手伝っていると、突然の騒音を聞きつけて生徒達が集まってくる。
恥ずかしそうに二年生が俯くと、そこに教師が駆けつけてきた。
「何の音だ!!」
あから様に小島と笠原の顔色が変わる。顔を見せたのは山下だった。どんな状況であるかも確認しないで、山下は怒鳴り声を上げる。
山下はしゃがんでいる小島を見つけると冷ややかな目線で見下ろした。
「またお前か小島。」
「・・・。」
違う、と言えばいい。だが小島はそうしなかった。
僕も笠原も小島は言わないだろうと分かった。だから僕達は山下を無視して拾い続けていた。
事実を言うのは簡単だ。だけど、小島の隣で俯き山下の怒鳴り声に震える女子生徒を見て「やったのは彼女です」なんて言う事などできない。それは二人も同じ筈だ。
反応無く片付け続ける僕達を見て反省しているとでも思ったのだろうか。山下はあっさりと踵を返した。
ただ、山下が去り際に呟いた言葉が耳に残った。
「・・・クズが。」
真っ先に立ち上がったのは笠原だった。その表情は怒りに満ちている。それを僕がとっさに笠原の腕を掴んで引き止める。笠原は僕を振り返って納得のいかない顔をするが、それでも僕は引き下がらなかった。
山下の姿が見えなくなると、二年生が泣きそうな声を出した。
「ごめ、なさい・・・。私・・・」
事実を告白できなかったことを後悔しているのだろうか。顔面蒼白で声を絞り出す彼女に対し小島はいつものように笑って見せた。
「あー、大丈夫っス。あんなの、もーしょっちゅうなんで!」
顔一杯にニカッと笑う。先程の事など無かったかのようだ。それに安心したのか、彼女は無事揃ったトレイを抱えて、再び階段を降りて行った。
「笠原と白田もさんきゅうな!」
笑う小島に対し、笠原は苛立ちの残った声で悪態をついた。
「何にもしてねぇよ。クソッ、山下の奴・・・。」
「怒ってくれたし、止めてくれたじゃん。」
なっ?と笑う小島を見て、僕は掴んだままだった笠原の腕を放した。
笠原も一つ溜め息をつくと、「もういいや、行こうぜ」と言って歩き出した。「おう!」と小島もそれに続く。
小島は強い。
あの場で笑うことなんて僕や笠原では絶対にできない。勿論、本気で笑っているんじゃない事ぐらい分かっている。
僕も冷静な顔をしていたが、内心は間逆だった。だが笠原の腕をとった時、その腕にこめられた力の強さに怒りの大きさを感じて、逆に冷静な顔をする事が出来ただけだ。
(僕より小島の方が大人かもしれないな。)
僕は前を歩く小島の背中を見て初めてそう思った。思いながら、僕は頭の中をフル回転させていた。
* * *
僕の目の前には一人の中年男性が歩いている。ジーンズに秋物のコート。ラフな格好をした休日のサラリーマン、といった風貌だ。
彼は大きな紙袋を下げて、ある店に入っていった。割と若い客が多い店で、彼は真っ直ぐにレジに行くと、紙袋をカウンターに預ける。二・三店員と言葉を交わすと、彼は店の中をぶらぶらし始めた。
店員はカウンター横のデスクに、紙袋の中から入っていた品を全て取り出して並べる。僕はレジ近くの商品を眺めるフリをして、携帯を開きその品の内容を素早くメモした。
10分程して店員が先ほどの男性の名前を店内放送で呼ぶ。すると彼はすぐにレジに現れた。僕はそれを確認すると素早く店を出てバス停に向かった。
バスの時刻表を眺めていると、中年男性は店を出て通りを右に曲がった。彼の住んでいているマンションはここから歩いて15分程行った所にある。恐らくこのまま自宅に戻るのだろう。
僕はその5分後にバスに乗ってその場を離れる。バスの座席で携帯を開いてその内容を眺めながら帰った。
日曜日。午後2時の事だ。
* * *
放課後。僕は生活指導室に呼び出されていた。相手はもちろん山下だ。HRが終わって二階にある生活指導室へ行くと、中には誰もいなかった。これから山下が来るのかもしれない。
僕は中にあるソファに座って山下を待った。山下が一体何の用があるのか分からないが、どうせロクでもない事だろう。
10分もしない内にドアが開いて山下が姿を見せた。僕が先に居るのを見ると「おぉ。来てたか」とだけ言って、机から書類を出すとすぐに僕の向かいに座る。そして中央の低いテーブルにプリントを二枚置いた。
「生徒会やる気は無いか?」
「・・・・・。」
生徒会、とは寝耳に水だ。プリントを手にとって見ると、一枚は生徒会立候補の説明と要項。もう一枚は申し込み用紙だった。
僕は「無いです」と一言言って、プリントを再びテーブルの上に戻す。すると山下は値踏みするような目で僕を見た。その視線に苛立ちが湧き上がる。
「お前の成績ならいい高校受験するだろう。内申を上げる為には有効だぞ。」
「・・・・・。」
生徒会役員を務めれば内申点が良くなることは十分承知している。その上で断わっているのだが、なんと言えば手っ取り早くこの場から立ち去ることができるのだろう。
山下はどうしても僕を説得したいようで、中々諦めない。僕を頷かせれば教師としての評価が上がると信じているかのようだった。
「僕部活やめる気無いですし。」
「はっ。部活って言ったって園芸部だろ?お前は小島なんかと付き合ってるせいで教師の印象が悪いんだ。このくらいやったらどうだ?」
その時、頭の中で音がした。何かのスイッチが切り替わるような無機質な音。
僕は今まで合わせなかった目線を、顔を上げてしっかりと山下の顔に向けていた。
「先生借金あるんだって?」
「!?・・・何を言ってるんだ!」
突然の僕の言葉に、山下は分かり易くその表情を変えた。その顔は僕の言葉が正しい事を実感するに足るものだった。
「教師の安月給じゃあギャンブルで作った借金返すの大変でしょ。」
「い、いい加減な事を言うな!何なんだ、お前は!」
山下は両手の拳を握り、信じられない、といった顔で僕を凝視した。だが、僕は決して目線を逸らさない。
「先生はipodなんかは返すのに、生徒から没収した漫画や雑誌類は返却しない。何故でしょう?高価なものが返ってこなければ当然生徒は抗議するでしょう。なら漫画なら?学校に漫画を持ち込んだなんて親や他の先生方に相談しにくい。それに数百円で買える程度ならもう一度買えばいいだけの話ですからね。わざわざ文句を言いにくる生徒はいない。」
「・・・何が言いたい?」
「生徒から没収した雑誌や漫画。古本屋に売ってるんでしょ。」
「なっ、何を馬鹿な・・」
山下の目が泳ぐ。先ほどまでの怒鳴るような声も、その勢いを失っていた。
僕はカバンから小さなメモ用紙を出すと、それに目を落す。山下もつられた様にその紙を見つめた。
「先週の日曜日に8冊も古本屋に持ち込んでるね。」
「それは・・、私だってプライベートで漫画ぐらい読むさ。自分の物を売ってなにが悪い。」
「ワンビース23巻」
「・・?」
「22世紀少年 5巻。」
怪訝な顔をする山下に向かって、俺は手元のメモを見ながら次々と本のタイトルを挙げていく。
「これが先生が売った本の内訳。自分が買った物にしては種類も巻もバラバラなんて不自然過ぎるでしょ。」
「お前!?」
「この『君に届けて』って漫画、どんな話か先生言える?」
「・・・。」
「少女漫画だよこれ。」
「!? 」
「先生こんなのプライベートで読むんだ。」
「いちいちお前に私の趣味をとやかく言われる筋合いは無い!」
「確かにそうだね。先生が正しいよ。じゃあこれはどう?1年6組木ノ下剛。」
僕の口から挙がる言葉が本のタイトルから生徒の名前へと変わる。眉間の皺を深くして、けれど力のない声で山下が言い返す。
「・・そいつがなんだって言うんだ。」
「3年2組小林圭子、3年5組神田裕弥、2年1組武藤珠希・・」
「いっ、いい加減にしろ!!」
山下は立ち上がり僕の持っていたメモを乱暴にむしり取ると、それを手で破りぐちゃぐちゃに丸めた。だがそんなことをしても無駄だ。僕はわざと山下の目の前でメモを見てしゃべっていたのだから。
山下に更に追い討ちをかける為に。
僕は何も見ずに、再び生徒の名前を口にした。
「1年5堀川尚美。」
「!!?」
山下の表情が劇的に変わる。先程まで興奮のあまり赤かった顔があっという間に青ざめた。
僕のメモの残骸を握りしめた手が震えている。
「2年4組沢口亮介。2年5組古谷春海。3年6組・・」
「もういい!!」
山下は僕と目を合わせず、窓の外を見ながら言った。僕は途中で言葉を遮られた形になったが、それでも口を閉じることはしなかった。
「さすがに覚えがあったみたいですね?今挙げたのは最近先生が漫画や雑誌を没収した生徒ですよ。この8人が没収されたものと先生が売った本がぴったり一致するんです。それでもまだシラをきるんですか?」
山下は視線を窓から僕に移した。
「・・・何が望みだ。俺がお前に何かしたか!?白田、お前は優秀な生徒だよ。俺が指導する必要無い位にな。実際お前に関わった覚えなんてない。」
話している内に段々興奮してきたのか、声が大きくなっていく。
周りの目を気にする余裕も無いのだろうが、先程から進路指導室から漏れる声に気付いた生徒達の人影がドアのすりガラス越しに僕の視界の隅に入っていた。
「さっき窓の外見てましたよね?」
「・・それがなんだ。」
「何が見えました?」
「グラウンドだろう。だからそれが何なんだ!」
僕は窓からグラウンドを見下ろす。そこには様々な運動部が練習をしていた。その中にキャッチボールをする知った顔を見つけた。
「うちの野球部は凄いですよね。毎年沢山の一年が入部するけど、練習の厳しさに夏までに残るのは半分もいないらしいですよ。」
「・・・・。」
僕は一度息を吸い込んで山下の目を見た。
「僕から見ても小島は馬鹿だけどクズじゃない。」
「・・・・。」
山下は先程の興奮が嘘のように言葉を失い、立ち上がったまま唖然とソファに座る僕を見下ろしていた。何か言いた気に口が開くがそこから何も発せられる事は無かった。
僕もこれ以上山下の顔を見ているつもりは無い。カバンを手に取り早々に立ち上がった。
「用件は以上です。失礼します。」
一度も振りかえらずに進路指導室のドアを開ける。頭を下げることなくそのまま廊下へ出た。
この後どうなるかなんて、その時の僕にはどうでもいい事だった。