鳥よ、汝の名は
「わたし」には、何もない。
今はラキスと名乗る19歳の「わたし」。
容姿は平凡、身分は平民。資産も、頼れる親族も、友人もない。
様々な種類の術を行使する能力、《才》も。
たったひとりの家族だった母は、あらゆるものの名を称(よ)んで支配するわざ「称名」の遣い手――称名師だったのに。
7年前、正体不明の称名師に追われて母と離れ、住む場所も、名前も変え、素性を偽ってひとりで生きてきた。
周りに嘘をつき続けることにも疲れたある日、アルーダと名乗る美貌の青年が訪ねてくる。
警戒するラキスに、自信過剰の称名師アルーダは言う――
「どうか、俺の妻になってくれ」
《才》目当ての求婚だと、堂々と告げて。
「わたし」には、何もないのに。
**********
自己肯定感底辺のくせに意外としたたかな主人公と、優秀なのに時々アホっぽくなる残念美男子のハイファンタジー恋愛ものです。
雰囲気はシリアス、バトルあり。転生、転移、チートは(ほとんど)ありません。
シリアスではありますが、前作(「鋼の翼はゆりかごに孵る」)よりもだいぶ死亡率低めです。
お気軽にお楽しみください。
※12/15 主人公の名前の表記が違っていましたので訂正しました。
今はラキスと名乗る19歳の「わたし」。
容姿は平凡、身分は平民。資産も、頼れる親族も、友人もない。
様々な種類の術を行使する能力、《才》も。
たったひとりの家族だった母は、あらゆるものの名を称(よ)んで支配するわざ「称名」の遣い手――称名師だったのに。
7年前、正体不明の称名師に追われて母と離れ、住む場所も、名前も変え、素性を偽ってひとりで生きてきた。
周りに嘘をつき続けることにも疲れたある日、アルーダと名乗る美貌の青年が訪ねてくる。
警戒するラキスに、自信過剰の称名師アルーダは言う――
「どうか、俺の妻になってくれ」
《才》目当ての求婚だと、堂々と告げて。
「わたし」には、何もないのに。
**********
自己肯定感底辺のくせに意外としたたかな主人公と、優秀なのに時々アホっぽくなる残念美男子のハイファンタジー恋愛ものです。
雰囲気はシリアス、バトルあり。転生、転移、チートは(ほとんど)ありません。
シリアスではありますが、前作(「鋼の翼はゆりかごに孵る」)よりもだいぶ死亡率低めです。
お気軽にお楽しみください。
※12/15 主人公の名前の表記が違っていましたので訂正しました。
第一章 娘の名
わたしは嘘をついている
2022/12/15 07:00
客人
2022/12/20 07:00
称名師
2022/12/22 07:00
称名師(2)
2022/12/25 07:00
アウラ
2022/12/26 07:00
その眸はわたしを見ていない
2022/12/28 07:00
ロクサ
2022/12/29 07:00
襲来
2022/12/30 07:00
第ニ章 新しい名
逃亡
2023/01/09 07:00
取引
2023/01/12 07:00
(改)
師弟の約束
2023/01/16 07:00
ナジの町
2023/01/17 07:00
称名のわざ
2023/01/20 07:00
初めの声
2023/01/23 07:00
過ぎゆく冬
2023/01/30 07:00
もうひとりの称名師
2023/02/06 07:00
毒鳥
2023/02/13 07:00
その手が血に染まるのが
2023/02/20 07:00
間章 名を奪う者
名を奪う者
2023/03/06 07:00