表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

交差する想い

スタンバーグ領へ来て3ヶ月穏やかに過ごす事ができている。シエル様への気持ちはまだチクチク痛むけど、エリクシルの研究と治癒士として過ごす日々はひだまりのように暖かい。グリーンデル様も頻繁に会いに来てくださるし、領地の皆とも仲良くしてる。なのに、、、シエル様から会いに来ると連絡が来てしまった。もう会いたくない、気持ちに蓋をしてしまいたい、忘れたい。

もうそっとしておいて欲しい。殿下が来てくださるのだから、失礼のないよう準備をしなければイケナイとわかりつつ、どうしてもその気になれなくて、、、

手紙が届いた日から緑の塔にこもっている。

そもそも彼は私の髪や瞳の色が領地で変わることを知らないからやり過ごせるかもしれないけど、領地では皆知ってるから意味ないかも。でも最近はエリクシルの他に美容に効く化粧品も研究している、繰り返す転生の中たまに不思議な世界を覗く事があった、そこはきっと遠い未来なんだと思う、いつも夢現のような感覚だったから。化学文明は無理だけど美容は近づけるかもとやってみると楽しくて夢中になってしまって最近は寝不足気味だけど、美白もできる化粧水ができそうだ、この瞬間が一番楽しい、夢中になってしまう、つい侵食を忘れてしまっていつもサラが呆れている。でももう少し現実逃避もしていたい

…………………………………………………………………………

スタンバーグ邸に着いたが、クロエがいない、

執事が言うには緑の塔なる研究室?にこもっているらしい、メイドが言うには私から手紙が届いてから1回も邸宅には帰ってきてないらしい、余程私に会いたくないのか?いくら塔の扉を叩いても開けにこない、不躾とわかりつつ失礼したら、翡翠色の髪の少女がテーブルに伏して寝ていた。

この少女は? 髪色が違うがクロエなのか?

「シエル様……どうして嫌うの?私は……」

状況を理解し切るころ寝言が聞こえてきた。

それは痛々しく、辛そうな彼女の悲痛な声

「お願い…もう……殺さないで……もう………………………思わないから………ひっそり暮らすから………」

眠っているのに涙を流す彼女は本当に痛々しくてと同時に魔力が暴走手前だ、、空間が歪み揺らぎ初めている、起こすべきだろうか?だか、起こして混乱してしまったら、更に暴走してしまう、止められないかもしれない、図りかねていると

「クロエ!!」

その声に振り向くと精霊が…クロエの額に口付けた、安眠の祝福のようだ、、

「あ、あなたは?」

「妾はクロエの祖母代わりの様なものよ、はじめましてよの、クロエを苦しめる王子」

妖艶で偉大な、もしや精霊妃では?そして私に好意的ではないようだ、だからこそ伝えなくては、私は彼女と関係を修復したいと

「私は、確かに愚かだった、だけれど、これからは」

「これ以上傷つけば、クロエは壊れる……お主はあまりにも気付くのが遅すぎる」

その貴婦人は目を細め私を見据えている

「そ…それは、でも私は彼女を害する気など」

ない、むしろ守りたいと笑顔にしたいと思っている

「今は、であろう?だが、お主に記憶がなくとも、数多と繰り返す命の中何度もそなたはクロエを手にかけてる、今回も繰り返す事があれば、魂に傷がつく、それ即ち本人の意思に関わらず闇に引きずられる、意味はわかるな」

「わ……私が、クロエを??なぜ、、、魂に傷……」

理解が追いつかない、、が魂に傷が着いたら闇に取り込まれてしまう、邪悪な存在になってしまう

「本来、人の営みに妾は干渉しない、けれど我が愛し子の魂を穢れさせる訳にはいかない、お主の魂に聞くがいい」

そう言って彼女が私に触れた瞬間雪崩こんできた、過去の私が…

誤字の報告ありがとうごさいます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ