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サブタイトル うぅ~ん…。
ホッペに肉球をぐりぐり押し付けられ、真夜中に起こされる。
「ん…んん?シャーやめて…」
「激昂が 戻りました」
その言葉で、眠気が吹っ飛び表に飛び出す。
「兄さん みんなお帰り!」
「ただ今ノア 起こしちゃった?ごめんね」
「シャーが知らせてくれたんだ お風呂入る?バスタブ作ったから、一人用だけど直ぐに用意できるよ」
「可愛いな~ノア はしゃいで、そんなに俺等が恋しかったのか?」
「むっ リーさんに言って無いから!それに可愛くないから」
少し遅れてラグ達も顔を見せ、激昂の無事な姿を確認して喜んだ。
「一人用なら セルジュお前が入れよ、俺等は待つより先に寝る」
「そうだね ノア君ひと眠りしたら、僕もお願いできるかな?」
「さっきはごめんなノア、俺も入らせてくれよな」
激昂は、セルジュの世話をまめまめしくしだした ノアを横目に「ぁ~いいなぁ カワイイ弟」
「くそっ 羨ましくないからなセルジュ」「可愛げある弟とか、俺も欲しいわ」なんて囁き、寝床へ向かう。
小さな声なので、クレッセントやはしゃぐノアとセルジュの耳には、届かなかったようだ。
興奮が少し冷めると、気恥しくなった。
ダンジョンの危険性を身に染みて味わい、自分で思っていたより、セルジュの身を案じていたんだろう。
「ノア 付きっ切りじゃなくていいよ、お風呂くらい入れるから」
「疲れてるんだから、寝るかもしれないでしょ」
「心配性だな そう言えばこの浴槽変わってるね、背の部分が斜めになっていて、楽に座れるよ」
「ふっふん インスピレーションのなせる業?(嘘です。パクリです)難点は、一人か多くて二人しか入れない事かな、そうだ 兄さんが結婚したらプレゼントしようか?」
「家にお風呂か 贅沢だね、じゃ~お願いしようかな」
「少し大きめに作るから、シシリーさんと二人で入るといいよぅ」
「ッバ、バカお前 何言ってるんだよ」
慌てて湯に顔を沈めた兄さん…愛い奴じゃ、ふふふ。
風呂から上がり「ありがとう ぐっすり眠れそうだ。起きたら一週間の話を聞かせてくれな」と言って、寝床へ去った。
ダンジョンの話は少ししたけど、タリアの話題は避けた。
話を聞いたらきっと、安眠できないと思ったから。
ラグ達は「兄弟水入らずで どうぞ 」なんて揶揄い、サッサと寝床へ戻っていた。
さて ボクも寝るとしよう。
昼前に起きて 寝すぎたかなと心配したが、激昂はまだ眠っていた。
昨日のパンを頬張り、表で風呂の準備に取り掛かる。
掃除を終え水を張り温めていると、スミスが横に来て「これ 火の魔法陣底に付けたら、楽じゃない」と言った。
「おぅ~スミス冴えてるな」
「普通の事だよ 貴族様のお家には、お風呂があるからね。こんな丸みを帯びた形じゃ無いけどぉ」
「そうか 有る所には有るんだよな。スミスが出来るなら 仕事として依頼するよ」
「別にお金はいらないよ、それよりお風呂の事 僕も知らなかったんだけど?ヒドイ イジメ?」
「昨日の仕返しか?悪かったって言ったのに、スミス達が2番の階層へ行ってる間に作ったんだ。夜中に帰ってすぐ寝ただろ?起きたらすぐ水浴びしたし話す暇なかったんだよ。」
「今度僕にも使わせてね、今日は激昂に譲るよ」
「わかった そうしよう」
火の魔法陣を付与するにも時間が掛かるし、水抜きしなきゃならないので、後日にする。
そして、風呂の準備が終わる頃合いを見計らったように リーが起きてきた。
「おっ 風呂出来てんじゃん一番風呂は俺だな。サンキューノア後は、自分たちでやるから」
「どういたしまして みんなが入り終わったら声かけてね、片付けるから」
ベンチを出して激昂が終わるのを待っていると、寝る前に風呂を済ませたセルジュが横に座った。
「これもノアが作ったの?」
「違うよ、みんなで王都へ行った時 ヒリバ村に寄ったでしょ、あの時衝動買いしたんだ」
「へぇ~こんな大きな物を…ノアには、まだ秘密がいっぱいありそうだね」
「あ…えへへ」(しまった、墓穴掘っちゃいました)
「まぁ深くは聞かないよ」(兄さん流石です。ミアに聞かせたい)
「そんな事より兄さん、塔はどうだったの?」
「話を逸らしたな、塔ダンジョンのボスを倒して終わったよ」
「凄い おめでとう。あ…それじや もうババールへ来ない?」
「そんな事無いよ、あそこはいい素材があるからね」
良かった、それならまた連れて来てもらえると思い 一安心。
塔ダンジョンの様子を聞こうとしたら「クレッセントは、ランクを上げ これから探索するんだから無暗に教えるな」と激昂の3人から釘を刺されたそうだ。
自ら経験して、ここをどうするか あれはどうなってると言う 相談なら受け付けるそうだ。
スパルタですか…。
そうすると話す事は、ボク達がこの一週間どう過ごしたかだ。
従魔達と初心者ダンジョンを蹂躙し、マッピングを済ませた話。
2番目の階層を二人と4匹で戦った話、そして最後にタリアの話。
風呂から上がった激昂も順に話に加わり
最初は「オォー」とか「成長してるね」など ワイワイ楽しかったが、タリアの話で空気がヒンヤリ凍った。
「ダンジョンで追い掛け回すなんて、危険だしルール違反だ」
サザンは顔を曇らせ重いため息をついた。
「しかも、理由が色恋沙汰だなんて、私情も甚だしいな」
リーも憤っていた。
セルジュは、能面のような表情で「ギルドへ報告に行こう」と断言した。
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