84 uneasy
誤字報告ありがとうございます。
今日の出来事をトリルとスミスに早く話したくてウズウズしていたから、走って帰って来たのに寝てるなんて 首を傾げ小声で不満を漏らす。
「何だ、そんなに遅い時間か?」
「ん~~~どうだろう?」
ハッキリしないが、腹時計の具合から考えるとまだ宵の口だ。
「晩飯まだだったよな、飯にしようぜ」
幌で寝ている二人を起こさないように気遣い移動し、ディメーションで静かに食事を取ってるとシャーが側に来て、冴えない表情のボクとラグに教えてくれた。
(こんな気遣いも出来るシャーって、イケ狼!)
話を聞くと何の事はない、二人は明日に備え英気を養う目的とボクやラグと同じ条件で挑みたいから、情報をシャットアウトする そんな会話をしていたと。
理由を聞いて「何だ、そんな事か」と呆れ「気持ちは分からんでも無い」と納得する。
小さな不満が解消し、気分良く食事を終え短剣のクジ引きを済ませた。
ボクが麻痺でラグが毒を所持する事になり、そう言えば風呂の話してなかったと思い立ち話す。
「おーいい仕事したな!」
「でしょ!」
銀色に輝く浴槽を撫でラグのテンションも上がった、けど頬擦りする勢いはどうかと思うぞ。
ボクもやったけどね、製作者だからその権利はある!
二人で入れない事も無いが、男同士で入るにはちと狭いし絵面も悪い…
それに 狭い風呂で二人なら、やっぱり女性と混浴したいです(キリッ)
まっ キャッキャウフフの女の子同士なら有りだな(個人的見解)
次の日 トリルとスミスは、早起きしたみたいでとっくにダンジョンへ出発した後だった。
「あんだけ早く寝たら、そりゃそうだな…」
「うん だね。そういえば サーベルタイガーがドロップした皮鎧の具合どう?」
「あれか いいぞ!身体能力向上でどれだけ上がるか期待して数値見たけど、変わらなかったんだ」
「えっ?何処が良いの、まさかデザインとか言うつもりか」
「はっ?違うよ最後まで聞け、確かに見た目もいいけど 違う。驚くなよ、なんと隠密に特化した能力向上だったんだ!」
「へ~そうだったんだ、でも 昨日使って無かったよね」
「昨日は、二人だったし 使ったらノアが集中攻撃受けてたぞ。だから 今から初心者ダンジョン行って、試そうと思ってる」
「気遣ってくれてありがとう。行っといでよ」
「ノアは、どうするんだ」
「適当に過ごして、ラグが帰ってから出かけるよ」
「悪いな 先に行かせてもらうぜ」
「行ってらっしゃい」ラグの後ろを姿を見送り ふと呟く「隠密と毒の短剣…まるで暗殺者だな」
その取り合わせが妙にマッチして、一瞬ぶるっと身震いしたが「ラグに限って無いな…」と思い直し小さく笑った。
午前中は、先日先送りしたディメーションの片付けをして時間を潰したが、物量の多さに途中で挫け投げ出してしまい、中途半端な状態で昼食を取りそのまま午睡。
ダンジョンから戻ったラグに起こされるまで、寝入ってしまった。
その後 ダンジョンへ繰り出したんだけど、この前の散歩の時も思ったんだがワン達サンドスライムが「そう言えば、雑食だったわ!」と思い出させてくれた。
Gがね、いやGじゃ無いんだけど Gをね 丸飲みする姿は、何度見てもエグくて衝撃的で慣れない。
砂の粒子が邪魔で、色々な過程が見えずらい それが唯一の救いだ。
まる飲みするとドロップも消えている事に気付き「中型はやめてね」とお願いしたら、ドロップを吐き出すようになった。
ワン達も優秀!でも Gの件があるのでプラマイ0だな(キビシイ)
黒いのは見ないふり もしくは慣れるしかないのかな…
あと 他の冒険者が多い時は、シャー達の背中に戻るよう注意している。
紛らわしいし、誤って襲われかねないから自衛しないと迷惑だろ。
夕暮れ時に戻り、ラグと二人で夕飯を食べ終え二人の帰りを待つ。
しかし 夜が更けても戻らない…
二人の事が気になったが、何かあればイヤホンかウルフを通して知らせて来ると思い直し、心配しなかったと言いたいけど…
でも 二人の事を信じて待つしか無いんだよな。
「あいつらも寝てたんだ、俺達も寝るぞ」
「そうだね 今日は、混んでたのかもしれないね」
このまま安眠するのは、無理だなと思ったが横になり目を閉じた。
うとうとしては、微かな物音でハッとして 二人の姿がない事を確認し目をつむる事を一晩で何度繰り返したろう。
ラグもボクと同様で、寝返りを何度もうつ気配がした。
朝日が昇りかける薄明かりの中 もぞもぞ起き出し、ふくらみの無い二人の寝床を目にして溜息が口をついた。
「あーあいつら連絡くらいしろよ!」ガバッと勢い良く起きたラグの第一声だ。
「ボクもそう思う。どうする それとなくシャーを通じて状況を確かめる?」
そんな相談をしていたところ、くたびれ切ったトリルとスミスの弱々しい声が聞こえた。
「おはよう。ただ今」
「今帰ったよ、遅くなってごめんね」
「遅いぞおまえら、連絡くらい入れろよ!」
心配の余り強い口調のラグをスルーし「悪い 寝かせてくれ」「もう限界おやすみ」そのまま布団に突っ伏した。
あっという間に寝入った二人を見るのは、癪に障るが 泥のように眠りこけた寝顔を見ていたら、誘われるように睡魔が襲い掛かる。
こっちは、寝不足だからな 二度寝しよう。
今ならきっと ぐっすり眠れる。
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