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83 二人+4匹全力投球

昨日の夕食事後、長短4本の棒から1本引くシンプルな方法で、2番目のダンジョンへ行く組み合わせの抽選をした。

その結果、ボクとラグそしてトリルとスミス二組に分かれ挑むと決まった。

それからもう一度くじを引き、ボクとラグが先に挑戦する事になった。

そして現在、朝食を食べながらこの後の予定を話し合う。


「確か2番目のダンジョンは、午前から夕方までかかったな」


「一日一組が妥当かな」


「残った方は、初心者ダンジョンを満喫すればいいよ」


「留守番もいるし、そうするか」


トリルの不用意な言葉に、シャーが薄目を開けて不満気に鼻を鳴らした。


((シャー 明日埋め合わせするから、機嫌直して))


((仕方ないですね、分かりました))


シャーの機嫌が直って一安心。

ラグと一緒にロックウルフ4匹を連れて、ダンジョンへ向かった。

ダンジョン前で、先に並んでいたひと組を見送り30分待つ。

この時「天空の鷲が居なくて幸いだったな」「ラグ…気持ちは分かるけど、ふふふ」なんて悪い会話があったとかなかったとか。


そして「そろそろだな」ラグの合図で、魔法陣に踏み込む。

二人だけなので一緒に入ろうって、事前に話し合っていた。


11と12階層では、フローズンミストで凍らせたら、喜び勇んで3m級のヴィチョやヒェロゥにロッキー ムーン ゼクス ツヴァイが勢いよく体当たりをカマす。

更に 凍り付き転がっている奴等まで、嬉々として踏みつぶしている。


「あいつら楽しそうだな!」


「ここは任せて、ボク達は魔石やアイテムを拾っとけば?」


「全部拾わなくていいよな?」


「当然 適当でいいよ」


アイテムを拾いつつハッスルウルフの後を ただ付いて歩く。

アッ!たまにフローズンミストを発動する事も忘れてないよ。


13階の魔法を跳ね返すタープインセは、ちょっと厄介だけど出鼻を挫けば容易く討伐できる事は、既に実証済み。


「ラグ大変だと思うけど、地上と地中の見張り番ヨロシク!」


「おぅ!任せろ」


「出鼻を挫く作戦だよね、コレ使えないかな?」


「あん時の木刀かぁ腐食だったな、物理だし意外といけるかもな!」


「じゃ~頭を出したらカチ割る、モグラ叩き作戦で行こう!」


「モグラ叩き?何だそれ」


「いいのいいの、気にしないで」


本当は、杖の先にジョイントして魔力を流すと刃が飛び出る仕掛けを作る予定だったが、時間が無かったので木刀のままだ。

これにはまだ余談があって、ステンレスを杖の先にジョイントするつもりだった。

そのつもりで火山まで遠征したのに 無駄にならなかったからいいけどね。

今では、偶然木刀が手に入って 本当に良かったと思っている。

このダンジョンで、魔法が効かない相手もいると知ったからな。


木刀に持ち替えた事が功を奏して、傷付けた頭部からドンドン腐敗が広がり、呆気なくタープインセは息絶えた。


「でもノアあれだな、ダンジョンだから魔石やアイテムが残るけど、地上だったらこうはいかないぞ」


「あ~確かに、腐りきる前に切り離さないとね」


14と15階層も凍らせたヴィチョやヒェロゥをウフルに任せ、ラグとボクはタープインセに集中できたので、数の暴力にも抗い何とか対処できた。

15階層を出た階段でへたり込んだけどさ。


「ハァ疲れた!体が重いし無理 飯だ休憩しよう」


「スミスの身体強化が無いと辛いね、ボク達頑張ったよ」


「古龍の祝福受けたから、あの数相手に切り抜けれたのかもな」


「全体的に+α 数値が上がったからね」


先にウルフ達のご飯を準備って言っても、ボク達同様アイテムバックから出しただけだが…

生命樹の実も併せて食せば 疲れも吹っ飛ぶかな。


「あっ しまった」


「どうしたノア」


「魔法が効かないタープインセの倒し方で、前ドライが地中で圧死させるって方法を考えてさ、試すの忘れてた」


「えげつないな、それ木刀が無かった時の話だろ?」


「まぁ~そうだけど」


でも 腐蝕と圧死どっちがえげつないのかな?という考えが頭を過ぎったけど、多分どっこいどっこい…だな。


16から19階層の人型魔物は、杖に持ち替え魔法と弓そしてウルフ達と協力して、全力で当たった。

間違っても"お散歩"なんて、軽い表現で話せる余裕は無かったよ。


そして最終ラウンド20階層ボス オーガキングなのだが、誰もいなかったので扉に手を掛けたけど動かなかった。


「クールタイムか」


「丁度いい 生命樹の実でも食べて少し休もう」


待ち時間で対策を練り、ここで再度木刀を使う事になった。

懐に入るのは厳しいので、ラグが正面で矢を射って引き付け役になり、ボクが後ろに回り込み一太刀浴びせる。

なかなか卑怯な作戦に思えるけど、よく考えて欲しい。

躰の大きさと身体能力の高さを比較すると、有り無しの有りだよ!(言い訳?)


クールタイムが終わり 部屋の中でオーガキングと対峙した。

意外と単純で あの作戦にまんまと嵌り、首筋から背中にかけて大きく傷を負いほろほろと崩れ去り沈没した。

終わった時 全身から力が抜けホッとしたよ。(メデタシメデタシ)

最後に宝箱を確認すると、麻痺効果が付与された短剣と毒効果が付与された短剣の2本を手に入れ、二人手を取り合って喜んだ。


「やったね!ラグどっちがいい?」


「オゥ!本当良かったな。麻痺と毒か難しいな、そうだ帰ってからあのクジで決めよう」


「うん そうだね」


転移魔法陣に乗り地上に出たら、星の瞬く夜空が二人と4匹を出迎え。


「もうこんな時間か」


「早く帰ろう」そして幌へと駆けだした。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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