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32 十一日目 王都グレイス

(憧れのピクシーに添えて)


閉門ギリギリ夕暮れ時に馬車は、王都グレイスに到着した。

流石王都、セキュリティーとプライバシーがしっかり守られている。

人の出入りが多いのに人物確認は、一人ずつ個別の部屋で行われる。

だからか、両脇にズラッと20部屋並んでいた。


これなら大蛇の事が発覚してもシャーが…いや、何でもかんでもシャーじゃ不味いかな…じゃ~ブルーが頑張りました!にしておこう。

前以って考えておけば、ボクだってチャンとやれる。

思わず拳に力が入る。


ボクの番になり、個室に入った。

先ず、王都に何の用事か聞かれテイマーギルド登録の為と答える。

プレートを翳すとやっぱり大蛇討伐の証明が出た。

そこで、サッと大型ブルーを出し「全部で5匹います。この子達が、戦いました」と声も高らかに宣言!

騎士も納得して、報奨金の手続き。

大銀貨500枚也(あっちゃ~)でも取り敢えず後回しだ。

ボクは、もっと気掛かりな事を完全に解消する為に、騎士を説得しなければならない。


「あの」

「どうした?」

「この事を報告するんですよね?」

「当然だろ?」

「それは、仕方ないと分かってます。でもボク達の素性は、明かさないで下さい」

「どうしてだね?自慢してもいいくらいだぞ」

「噂が広まってボクの従魔に興味を持った人が会いに来たら嫌だし、もし悪い人だったら従魔を守れる自信がボクには、無いからです」

「あ~確かに君は、まだ子供だったね。分かった、匿名にしておくよ」

「ありがとうございます」


ボクは、その言葉を聞いて安心して部屋を出た。


少し皆より時間がかかったので、心配させてしまった。

申し訳ない。

テイマーギルドに登録しに行くと言ったら従魔を見せてと言われ手間取ったと説明すると、納得していた。


宿と食事は、ムバクーヘンの街と同じで家族と過ごす。

ヒリバ村を出てから3日間、大蛇に遭遇したり無理して夜間に馬車を走らせたり父達と傭兵組は、相当消耗していたので、直ぐそれぞれの部屋に引き上げて行った。


今日のところは、色々セーフだったな明日は、どうなるだろ…



最後までお読みいただきありがとうございます。

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