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念のため全員にライフを配り食べた。
ウルフ達16匹も闘志に満ち溢れている・・・あれ、もしかして過剰戦力?
うちの子達 最近魔法も使うしな、やっべぇ魔法使う事報告してたっけ?など戦う直前なのに憐れノアの脳内は、グダグダだった。
約一名を除く全員が意を決し敷地に足を踏み入れると、ざわっとっ空気が揺らめく(考え事していたノアは、出遅れました)
長きにわたり放置されていたせいか、引き寄せられていた雑魚もそれなりの数がいるようだ。
ウルフ達が我先にと突進したが残念、悪意に実体は、無い・・・が、何てことでしょうシャー達が他属性付与された電撃を飛ばしたではありませんか
(シャー止めてーと、声にならない声を上げ手を伸ばした時すでに遅し。あ、終わった)
恐る恐る周囲の様子を窺うと、激昂クレッセントメンバーとうちの子以外のウルフまでガン見してました。
「み、みんなーよそ見してたら危ないよう~アハハ」気まずい思いで弱弱しく声をかけたよ。
ハッと我に返ったサザンとラグ「気を抜くなー」と怒号を響かせ、それに触発され各々手にしていた爆弾を悪意に向け放り投げた。
所々で閃光が瞬き薄黒い悪意がホロホロと崩れ落ちてゆく中、赤青黄色の閃光も浮かび上がる異常事態。
しかも、ゼクスとツヴァイ ロックウルフペアも礫をヒュンヒュン飛ばしている。
たまりかねたスターリーが「お前んところのウルフどうなってるんだよ、異常だ」と喚く始末。
「アハハハ ちょっとダンジョン潜ってる時とかに、自由に散歩させてただけなんですけどね~」
「飼い主が規格外だからだなきっと」
「違いねぇ」
殺伐とした除霊現場のはずが、和気あいあいとなってしまったぜ。
今日は、何故か言葉が次々浮かんで捗ってしまった。
短いながらも3話も投稿してしまい 申し訳ありません。
お読みいただきありがとうございました。