12 ミアにドキドキ 2
―side ミア―
温厚な父様に厳しく注意された、稀有な事だ。切っ掛けは夕食の席での事…
「父様、今日ノアがマリリン先生に素晴らしいって誉められたのよ」
「ほぉ~どうしてかな?ノア」
「魔力操作の時に、魔力の流れがスムーズに出来ていると…」
「5歳ではノアだけなのよ!変よね?」
「別に変じゃないよ、書斎に本があったんだ。それを読んだ時に興味をもったから、何回か練習をしてみたんだよ。1人だったから、ちゃんと出来ていたなんて気付かなかっただけで…」
「嘘よ!先生には分かりませんって、答えてたのに」
「何で嘘つく必要があるの?」
「それは…分からないけど」
「あの時は皆に注目されて、緊張していたから度忘れしていただけだよ」
「何と無く…ノアは変よ!ステータスの事も何か隠しているでしょ!私には、わかるんだもん」
「そこまでだ、ミア」
父様の静かだが、怒気を含んだ声が響いた。
「例えノアが何か隠し事があったとしても、それを詮索するのは感心しないね。悪事を働いていたら別だが、違うようだし。そして、それがステータスの事だとしたら尚更だ、個室で授かる意味を理解出来ないのかい?」
「・・・・・・・・」
「何を話すか話さないかを決めるのはノア自身なんだよ、それを無理強いしてはいけない」
「でも、家族に隠し事するなんて…」
「例え家族でもだ!この話はお終いだ、いいね!」
「はい…ごめんなさい父様」
「謝る相手が違うよ」
「ノア、ごめんなさい」
「うん、もういいよ」
厳しく注意されたけど、諦めないわ!取り敢えずノアに直接聞くのは止める事にするけど…。
いつか絶対証拠をつかんで見せるわ!
部屋に戻り、ほっと溜息をついた。
あの時に書斎で見たという言い訳、閃いていて良かったよぅ―!
実際<魔術の基礎>に、書いてあったしな。
父様に諭されて、今回ミアは大人しく引き下がったが、どうも諦めていない気がする。
もうボクの事は、放っておいて欲しいよ。
暫くは大人しくしていてくれるかな?
午前中から少しはしゃぎ過ぎたみたいで、グッタリだ。
明日天気がよければ、剣術の練習するってラグとの約束もあるし、今日はもう寝よう。
翌日起きたら土砂降りだった。
ボクのヤル気…ガックリ肩を落とした。
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