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よく考えたら、今更だけどボクが成人するのって12月なんだよな。

旅立ちは、冬より春がいいかも?


早起きして父にバニラセットを預け送り出した後、自室に戻りゴロゴロ


あれ?結局昨日あの騒ぎで、ボクの用事が済んで無い気がする。

ハァ~もう一度ギルドへ行かなきゃ...


久し振りの長期休暇。

せっかくなので、少しでも成人後の準備を進めておこうとアレコレ思い耽る。


仕入れの説明をどうするかなぁ...


事業形態は、マイファームからの直売とだけ伝えよう。

労働力は、緑魔法を使う従魔って事を正直に話して、種族とか隠して押し通すしかないな。

生産地もディメーションなんて当然言えないから秘匿っと、秘密ばかりだ。

あー色々突っ込まれそうだ、何かうまい言い訳を考えなきゃ…思い付くかなハァ~


う~ん面倒だ!全部まとめて企業秘密で押し通す!


それと、今まで正規流通していなかったバニラの適正価格の相談かな。

10kg金貨一枚という事は、1gで1000シリ小銀貨一枚だ。

流石にこの値段じゃ問題外だろ。

広く市場に行き渡り、尚且つ利益の出る値段を見極めないと公開登録の意味が無いからな。


ボクが販売する場合かかる経費は、入れ物代ぐらいだ。

その素焼きの小瓶だって自分で作れない事も無いが、ぶっちゃけ面倒なので容器は、父の商会を通して発注する予定だ。


そんな感じなので、実際普通の畑で栽培して発酵させる過程を実践検証しないと値段のつけようがないかも?この事も含め応相談だな。


ん~あと何か忘れている気がする…アッ!激昂の昇格祝いとオルムの結婚祝いもだ。

前に激昂の馬車の拡張をしてみようと思ったけど、それをお祝いにしてもいいかな?どうだろう…兄さんに確認してみよう。


あーその前に、ラグ達にも何か案があるかもしれないから、皆に聞いてからにした方が良いな。

早速ドライを通じて連絡を取り、その日の夕方集まる事になった。



商人ギルドへ寄ってから溜まり場に向おうと思い、早めに家を出る。

受付で要件を伝えるとバニラに関わる話題は、デリケートな案件と見られているらしくカウンターでなく奥の個室へと案内され、ボンモウ氏が正面に座った。


まず、ボクの事情を大まかに説明したら酷く驚いていた。

そりゃ生産は、従魔任せで人件費0なんだからね。

種族をしつこく聞かれてウザかったよ。

最後まで隠し通したけどさ。


バニラを試験的に生産する農家は、ギルドの契約農家でお願いする方向で決まった。

今朝父に持たせたバニラセットが、活躍するみたいだ。

種を多めに欲しいと言われたのでアイテムバックから取り出し1kg卸した。

代金は、確定してからの支払いという契約書を交わす。


価格を算出する為のものでボクも恩恵に与るので要らないと言ったんだけど、必要経費ですのでと押し通された。


話を終え帰る前に、その他の商品について多少安く売ってもいいけど市場価格を荒らさない金額で販売するようにと、キッチリ釘を刺されたよ。

もちろん価格破壊などする気も無かったので「はい」と神妙に返事を返したが、凡庸な見た目と違い案外抜け目がないな。


用事を済ませギルドを出たら、太陽が少し傾いていた。

夕方には、早いようだがドライに話しかける。


((ドライみんな集まってる?))

((まだスミス一人みたいよ))

((じゃ、今から向かうって伝えといて))

((分かったわ))


そして足を溜まり場へ向けた。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最初から楽しく読ませて頂いております! 各種魔法に有能なモフ従魔、理想的な異世界ライフはやはり読んでてワクワクしますね。 お仲間の事を考えて縛りプレイしてる主人公もいい奴。というかチートを…
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