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11 ギルド修練場 2

誤字報告、有難うございます。

何回見直しても何かが漏れてしまう…残念。

マリリン先生の凛とした声が、修練場に響き渡る。


「はい、そこまで!これで魔力操作の初期訓練を終わります。一時間半よく頑張りました。さっきも話したけどこれがしっかり出来ないと、自分だけで無く大切な人を傷つける事になりかねません。これからも、反復練習を続けるように」


「はい!ありがとうございました」


生徒達の気合が入った返事を聞き、厳しい仮面を脱ぎ捨て満足そうに微笑むマリリン先生。

そのギャップに 一部を除いた多数が、メロメロになってるよ…ハハハ。

修練場がざわつく中 続いて厳ついオジサンが、この後の予定を告知した。


「オゥお前等、30分休憩を挟んで後半剣術の稽古をする。あそこにある木剣の中から、好きな武器を選んどけ。あ…言い忘れたが、俺はチムニーだよろしくな!」


一気に捲し立て、チムニー先生は修練場を後にした。


「ラグ、なんかすっごく疲れた顔しているよ?」


「うん、慣れない訓練したせいかな、ジッとしていただけなのにクタクタだよ」


ラグ達は2回目の魔力操作の後、魔力を体に巡らせる説明を受け、残り15分間で魔力を巡らす訓練を受けたらしい。

そんな感じで、訓練の最後も大雑把に終わったのだった…無料の訓練体験だし時間も無かったんだろう、まぁこんなもんだろうな。

マリリン先生が締めで力説した注意事項は、聞けて良かったなとボクは思った。


保護者席を見ると母様が手招きしている。


「母さんが呼んでる、一緒に行こう」「ああ、俺の母ちゃんもだ」


他の子達も母親の元へ走って行く。

待っている間に相談して、母達が飲食の用意をしていた。


「わぁ~ありがとう」「気が利くぜ母ちゃん」「お袋最高!」


母親にお礼を言いってから、子供達は軽食を頬張った。

みんな慣れない訓練で、かなり消耗していたんだな…ボクは何時もの事だしそうでもないが、消耗した振りはしておかないとね!


そして、軽く食事を済ませ満足してから木剣を物色しだした。


「俺、主力は弓なんだけどな…ここに無いし今日は、短剣かな」


「ボクは、槍一択だから迷う事ないよ」


二人は、どうしたかなと思い目で探したら セルジュは、片手剣 ミアも双剣を確保出来たようで良かった。

修練場の木剣は、当然だが丸みを帯びて切れ味がない。

ほどなく練習時間となり、チムニー先生が別の男の人を連れて修練場に戻って来た。


「3グループに分かれて、並べ!」


魔力を消耗して気怠いのか、ふざける気力も無い様でみんな素直に従う。


「丁度二人がいたので一緒に指導する事にした。俺の右に居るのがバスター左がサイだ、良かったなお前等二人はAランク冒険者だ、こんな優秀な冒険者に教えて貰えるなんて幸運だぞ。バスターに5~6歳グループ、サイに7~8歳グループを担当して貰う。バスター右の方へ行ってくれ、サイは左へ宜しく頼む。それでは、各自それぞれの指導者に付いて行くように!」


バスターは、青い髪で長身の細マッチョ!ただ…眉と目が垂れているのが少し残念、強そうな名前なのにな。


「今日は、よろしくね」


「よろしくお願いします」


「元気いいな!一応二人一組になってくれ」


ボクは、勿論ラグと組む。

だがミアは、大丈夫か?気になって様子を窺ったら、グループにもう一人いた女の子と組んでいたのでホッと安心する。

余った男の子は、必然的にバスター先生と組むのか、マンツーマンで指導してもらえるんだから運がいいのか…な?

ボクとラグの順番は、一番だった。


「君は、短剣だね。短剣は、腰を低く構え素早く動くといい」


バスター先生の指導は、自分の体を使い説明を加えて教えてくれたので、分かり易かった。

先生をお手本にして、いくつかの動作を見様見真似で動くラグの問題点を見つけ、的確な指導をする。

美しい型と指導の内容に「なるほど~」と 思わず見惚れてしまったよ。

ボクの番になりバスター先生が槍を見ると、急に熱を帯びた目になった。


「君は、槍か。槍の基礎は、槍を持つところからスタートするんだ。槍を片手で持って、地面と水平になるようにしたまま肩の高さまで槍をもち上げる「そう!そんな感じだ」そのまま槍を動かさないように耐えられる限り持ち続けるんだ。ある程度まで耐えられるようになったら今度は、こうやって左右にゆっくりと振り、上下にもゆっくりと振るんだ。この練習で、手首と腕 肩 大胸筋 背筋が鍛えられるんだよ。特に手首は、鍛えていないと突きの練習で傷めてしまうから気を付けないとね」


躰を使い更にボクの動きの補正もして、雄弁な説明をし始めて面食らってしまったよ。

どうやらバスター先生は、槍使いらしい。


「あぁ…ごめん。つい夢中になってしまった」


そう言いながら照れて笑った、とても好感がもてる人だな。


「いえ、分かりやすかったです。ありがとうございます。繰り返し練習します」


「あぁ~頑張ってくれ、じゃ~次は誰だ」


ボクは、忘れないようにバスター先生に教わった練習法を繰り返した。

ラグとお互い見せ合い 先生の指導を思い出しながら、おかしな点を指摘し合った。

数回繰り返したら、あっちこっちの筋肉がぷるぷるしてきたよ。

明日は、筋肉痛確定だ。


9歳のグループは、軽く打ち合いをしている。

修練場に乾いた木剣の小気味いい音が、カーンカーンと響く。

訓練に集中していたおかげで、あっという間に一時間過ぎてしまった。

9歳以外の打ち込み練習が無かった事は、残念だったけれど…いい汗をかいて充実した訓練になった。


そして、終わりを告げるチムニー先生の野太い声が修練場に響く。


「終了!中央に集合」


「みんなよく頑張ったな!これで初心者修練は終わりだ。9歳組は来年5月なると、南門の外に出る事が出来る様になる。南門の外に出ても2個目の低い壁があるし、ギルドの見回りもあるのでさほど危険は無い、だが完全じゃ無い。なので、しっかり自衛の手段を身に着けておくように。では、解散!」


「はい!ありがとうございました」


保護者達も指導をした先生方に感謝の言葉を贈った。

一方チムニー先生は、ここぞとばかりに修練場が空いている時は、有料で貸し出せる事や指導も付けてお幾らだとか、ちゃっかり営業も忘れずしていた。


一時半から始まった初心者修練は、休憩を挟んで3時間。

心地よい疲労と言いたい所だが、正直クッタクタで早く休みたかった。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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