6話
昨日初めて評価を付けていただきました。嬉しかったです。
(∩´∀`)∩ワーイ
ところでなんですけど、更新する時間帯は朝のままでよろしいですか?
夕方の方が良いのでしょうか?
異世界生活3日目
本日もスキルの修練だ。俺は昨日の1日で十分すぎるスキルを
身に着けたがそれでは足りない。
足りないと言ってもスキルの数ではなくスキルレベルが・・・
ではあるが。
「ブレンさん。お願いします」
「おう」
「今日やることはスキルの熟練度を上げ、レベルアップさせることだ。
とはいっても1日で上がるもんじゃねえがな・・・お前さんならやり
かねんから怖いが。100回で剣術スキルを覚えちまうような才能に
教えたことなんざ無いからどうなるかは分からんがどんな才能を持って
いたとしても共通のことはあるからそれから教えていこうか。
まず、100回で覚えた剣術スキルLv1だろうが10万回で覚えた剣術スキルLv1
だろうが効果は一緒だ。もし差が出るとしたらスキル所有者の性別差や
体格差だろうな。差が出るのは成長速度位だ。次に、スキルを習得したら
次にすることはもちろんスキルの熟練度を上げてレベルアップさせるわけだが
行動によって熟練度の上昇率は異なる。順番に並べると、
素振り<打ち合い<実戦という順番になる。
スキルを習得してから熟練度を上げるという意味での素振りはほとんど
意味が無い。もちろん素振りをすることでスキル使用者本人の体力を鍛える
とか武器を振る為の筋肉を鍛えるという意味での効果はあるから全くの
無駄と言う訳ではない。素振りをし続けていたら少しだけ熟練度が上がった
という話も聞くからこちらでも全くの無意味ではない。
まあ、極めて効率が悪いのでほとんどだれもしないがな」
「じゃあ今日は打ち合いの稽古をして熟練度を上げるということですか?」
「ああ、そうだ」
「誰とやればいいですか?」
「俺だ」
「えっ・・・」
「なんだ?嫌か?」
「いえ、ほかの講習生達は見なくていいんですか?」
(本人目の前にして嫌とか言えるか!別に嫌なわけじゃないからいいけど)
「ああ、教官をもう一人呼んだから問題ない」
「なるほど」
「本来なら実力の伯仲する相手と組むのがいいんだがな、こと成長速度
においては上級者とやったほうが圧倒的に効率がいい」
「ならなんで全員そうしないんですか?」
「理由はいくつかある。1つは講習者と上級者の数が釣り合わないことだ。
現役の冒険者は依頼やダンジョンでこちらに来れない。というか
来てもらっても困るんだよ。依頼が滞ったり、素材の在庫がなくなったりする
からな。引退した冒険者もすでに別の仕事をやっているしな。
と言う訳で、元上級冒険者でありながら現ギルド職員でもある俺みたいな
奴しか使えないから手が足らんのよ。
あ、上級冒険者はBランク以上の冒険者の総称だ」
「へー、ブレンさんってギルド職員なんだ」
「まあそうだ。2つ目の理由は成長を早めると調子に乗って死ぬ奴が
増える。ゆっくり成長させってった方がスキルも体に馴染むしな。
3つ目の理由は割に合わないことだ。俺らだってギルド職員だから
教官をしていない日は別の仕事をしている。1対1で教えるとなると
そっちの仕事が滞るし、仕事をしっかり回せるように人を増やすと
人件費がかかる。初心者の死亡率は下げたいが増額する人件費分の
価値は無いということだ」
「じゃあ俺はどうなるんですか?」
「1対1のデメリットを帳消しにする才能だということだ。それに、
ケイ1人だしな。もしケイと同じレベルの才能の奴が100人や
1000人いたらやってねえ」
「なるほど、わかりました。ではやりましょうか」
俺は木剣を手に取って構えた。
ブレンさんも木剣を手に取り構えた。
始めていいのかわからず数秒睨み合ったがブレンさんの目がかかってこい
と言っている様な気がしたので走り間を詰める。
上から下へと斜めに振り下ろす、当たれば鎖骨を折るだろう一撃。
が、ブレンさんも俺の剣と交差するような形で迎え撃ってきた。
ガツンッ!
木剣と木剣が激しくぶつかる音がする。
ブレンさんの剣はびくともしない。
2つ3つ4つ5つ、様々な角度から攻撃を打ち込んでみるも完璧に防がれる。
押し込むことすらできやしない。
棒立ちの手だけで防御しているにも関わらず全くもってびくともしないのは
ちょっとショックだ。
ボコッ
「いっってぇ!」
一心不乱に攻撃していて反撃に全く反応できずに喰らってしまった。
「反撃するぞ」
(言うの遅い!)
「先に言えよ!!!」
「アホ、今から反撃しますなんて舐めプかました魔王ですら言わんぞ」
「正論過ぎて腹立つ!」
反撃を警戒しつつも先ほどより攻撃の手が激しくなる。
「力み過ぎだ」ボコッ
「くっっっそ!」
「下半身が隙だらけだ」ガッ ステンッ
「蹴りとかありかよ!」
「当たり前だ」
「攻撃の手が緩くなってるぞ」ガスッ
「無茶苦茶言いやがってクソッ!」
「ガードが甘い」ボコッ
「やかましい!!!」
「・・・・・」
「・・・・・」
ガッガンッガンッガツンッ
木と木のぶつかる音のみが響く。
ピコン【『剣術』スキルのレベルが上がりました】
ブォン!ガツンッ!
「ほぉ、よく防いだな」
「スキルレベルが上がったんでね」
「もう上がったのか・・・驚異的なスピードだな」
ブレンが驚いている。
「どっかの誰かさんのおかげでな」
1日で上がるようなきついことしてくれた奴がいるからなと皮肉った。
「ならそいつに感謝しないとな」
とブレンが言った。うるせえボケと言いたい。
「キリもいいしこれで終わるか」
丁度5の鐘が鳴っていた。
「1度たりとも攻撃入れれないとか凹むわ」
「当たり前だろ、昨日スキル獲得した奴に攻撃入れられるとか
どんな冗談だよって話だ。年季が違うんだよ」
「るせぇ中年」
「黙れボケ」
「1度たりとも押し込めねえとかどんな怪力してんだよ」
「そりゃ魔力使ってるからな」
「魔力?」
「あ?お前使ってなかったのか?」
「使い方知らねえし」
「生活魔法つかったことねえのか?」
「無い、使い方教えてくれよ」
「ったく、どこから来たんだよお前は。まあいい。どうせ6日目以降に
魔法の使い方を教えるつもりだったしな。それまで待て」
「ケチか」
「うるせえさっさと帰れ、明日も遅れんなよ」
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ステータス
名前:ケイ
年齢:15
スキル
鑑定Lv1(6/100) アイテムボックスLv1(3/100)
投擲Lv1(2/100) 剣術Lv2(0/200)
槍術Lv1(1/100) 槌術Lv1(1/100)
斧術Lv1(1/100) 杖術Lv1(1/100)
盾術Lv1(1/100)
ユニークスキル
練度増加Lv1(4/100)
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