2話
罵倒でも批判でも良いので感想をいただけると作者のやる気につながるので
良ければお願いします。
「さて、では転生するにあたって必要なことを色々決めていきましょうか」
「わかった」
「まずは性別どうしますか?」
「もちろん男で、てかそんな項目もあるんだな」
「まあ、LGBTの方への配慮ですね。あと、やっぱするならTS転生でしょう!
なんて変わった方もいますからね」
「それは中々・・・、まあ趣味は人それぞれだからな」
「では次、種族はどうしますか?」
「どんな種族があるんでしょう?」
「有名な種族はいますよ、転生する世界も例に漏れず剣と魔法のファンタジー
なせかいなので、人間、エルフ、ドワーフ、魔人、獣人、まあこんなところ
でしょうか、獣人と一括りにしてますが種類は色々ですね」
「お勧めはなにかあります?」
「人間がいいでしょうね。一番数が多いですし、エルフ、ドワーフ、魔人、
獣人を纏めて亜人と呼び差別している国もありますし人間が一番動きやすいと
思いますよ」
「じゃあ人間にするよ」
「では次、年齢はどうしますか?」
「人間の成人と認められる年齢がいいですね」
「15歳ですね」
「ところで種族的な寿命ってどうなってるんですか?」
「人間100、エルフ1000、ドワーフ1000、魔人500、獣人300ですね。ですが
大半は寿命の半分以下で死にます。寿命を延ばす薬や若返りの薬も一応は
ありますしあまり知っていても意味は無いかと思いますよ」
「参考程度に聞いただけですよ」
「そうですか。では次、スキルを決めましょう」
「スキルですか」
「そうです、まあ俗にいうチートですね。何か欲しいものはありますか?」
「欲しいものを言えばそのままのスキルがもらえるんですか?」
「普通は違います、望まれたスキルにスキルに酷似した既存のスキルを
与えることになります。ですがあなたは死の間際に命を一つ救っているので
出来るだけ望むままのスキルを与えるつもりではいます」
「出来るだけとはどのくらいなんですか?」
「転生先の世界・・・ラティスが崩壊するようなスキルは当然ながら無理です。
ですが多少世界のバランスが崩れるくらいなら許容範囲内です」
「バランス崩れてもいいんだ」
「バランスが常に一定なんてありえませんしほかの転生者もいますから、
それに何より常に一定のバランスを保った世界なんて見ていて面白くも
なんともないので」
「ほかの転生者もいるんですね」
「10~20人程度、半分は転移者ですがまあ運が良ければ会えるでしょう。
それで、望むスキルは決まりましたか?」
「スキルってレベルとかあったりしますか?」
「ええ、1~10まで、10になるとスキルは進化します。スキルレベルが
MAX表示になるとそれ以上の進化はありませんが」
「では、毎日レベルアップに必要な経験値、もしくは熟練度を1%上昇
させるスキルをください」
「1%でいいのですか?割合だと0.1割ですよ?間違いではありませんか?」
「大丈夫ですよ、なぜそんなに確認するので?」
「ほかの方は身体能力を10倍にするスキルだとか、○○を100倍に~とか、
かなり大きな数字を求める方が多かったので随分小さな数字を求めるのだな
と思いまして」
「間違いではないので大丈夫です」
「わかりました。ではそのようにいたしましょう。あとは転生・転移特典の
鑑定とアイテムボックスを付けておきます。アイテムボックス内には少しの
お金と1日分の食料を入れておきます」
「わかりました」
「大き目の街からほど近く、尚且つ誰も見ていないところに送ります。
あなたはすでに死んでいますのでこちらで向こうの世界に馴染める体を
作っておきましたので多少外見が変わっているかとは思いますが
気にしないでください」
「はい」
「では、第二の人生を楽しんでください」
「ありがとうございます」
視界が光に包まれ何も見えなくなった。光が収まるとそこは気持ちの良い
草原であった。